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住基ネット訴訟が継続審議!=今議会で住基ネット訴訟は成立しない方向に=
つい先ほど、総務財政委員会にて住基ネット訴訟が継続審議となりました。これは今議会では採決せず、次回以降に採決をのばすことを意味します。
当初から区長の方針に賛成で、委員会中も一言もしゃべらなかった民主党の門脇議員から継続審議を提案する動議(委員会の議事日程にはない事柄について委員会で審議するとき議員が行う)が出され、採決の結果、継続審議となったものです。
今回の訴訟への経過は以下。
当初、住基ネットを痛烈に批判し不参加を表明していた区長ですが、選挙が終るや否や横浜方式での参加を表明。「区民選択制」とはいいますが実際は全員参加までの経過的措置で、ゆくは参加を強要するものです。市民運動の厳しい批判にもかかわらず区民への周知もままならずに参加・不参加を問う非通知申し出手続きを強行しました。
しかし!
国が横浜方式での杉並の参加を認めようとしません。その結果、法に訴えてやる!というのが今回の訴訟へのいきさつです。
不参加なら不参加を貫けば国立市や矢祭町のように国との必要以上の溝もうきでなかったものを、わざわざ「選択制」を主張する区長の姿に、なにか優柔不断な、右往左往な様子が見てとれます。
区長は“私には一貫性がある”といいますが、どう見てもそうは見えません。一貫性を主張するなら、マスコミへの記者会見までやって見せた区民のプライバシー保護の立場を貫くべきです。それが「国と闘う」というものではないでしょうか。
日本共産党杉並区議団はどうしたの?
今回の訴訟には不参加の人たちのプライバシーを守るという意味もたしかにありますが、非通知申し出を出さなかった人たち(住基ネット参加「希望」とみなされる人たち)の中には、「申出書を無くした」とか「手続きがよく分からなかった」とか、「まだ杉並は不参加なんでしょ?」という人が少なくありません。また区長の参加表明以後、情報提供がこれまでとはうって変わって行われなくなった状況のもと区民周知が不十分です。区民が住基ネットについて今どうなっているのか知らされていないという「区民不在」の状態と言えるのではないでしょうか。
そこで今回の議会で採決するのは時期尚早という立場(「勇み足」か?)を示しました。また、裁判としても成り立たない可能性があるという立場も示しました。こうした立場のもと日本共産党杉並区議団も継続審議に賛成しました。
公明党が区長にくってかかる!
いやあ、実は一番くってかかったのは自民党ではなく公明党。国による国民統制の道具になるといわれる住基ネットを公明党は政権与党として推進していますからね。かつてリベラルの仮面をかぶり、国の管理統制を批判した同党の姿勢はみる影もありませんでした。
区長は顔を真っ赤にして怒ってましたね。公明党の議員は区長や幹部職員の答弁を「欺瞞(ぎまん)」「詭弁」と批判。これまでの議会では聞いてて恥ずかしくなるような区長の賛美をおこなう公明党でしたが、さすがに政権与党として推進する住基ネットを批判されては、何かいわなければならない様子。相当興奮していました。
これで区長がどう出るか?訴訟を起こして「国と対決する!」とやりたかったのに出鼻をくじかれた格好。引くに引けないか?
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