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いまさらだけど、そもそも「住基ネット」って?

そもそも「住基ネット」って?

 長野県の住基ネット侵入実験。この実験は住基ネット本体への侵入を試みたものではなく、住基ネットの一部とされる自治体の住基システムへの侵入を試みたものです。
 もともとそれぞれの自治体には住民基本台帳というものがあります(住民基本台帳法に基づく)。まあ、簡単にいえば住民票の集まりみたいなものです。これを全国のコンピューターネットワークでつないでしまおうというのが住民基本台帳ネットワークです。この際、国民みんなに住基コード番号がつけられます。その番号はすでにみなさんのご自宅に郵便で送られています。ご存知ですか?

「利便性」

 その理由は簡単に言えば、国民の利便性が向上するというものです。しかし、「利便性」といっても今のところは、全国どこでも住民票が取れるとか、パスポートをとるのに住民票が要らないというぐらいです。そこで住基カード(自分の住基コードが記録されたカード)というものがつくられ、今は住民票が取れるというぐらいですが、各種カードの機能を備えさせようとする動きがあり利便性を高めようとしています。

住基ネットのねらい

 しかし、こうした一つのカードに各種機能を備えさせるのは、高度なプライバシー情報がひとつっところに集められるわけで普通に考えて危険なものです。ましてやこれがインターネットでつながれているのですから流出の危険性もあります。ヤフーBBでは登録者450万人分のリストが創価学会の信者である下請け会社の社長によって流出するという気持ち悪い事件が発生しましたが、住基ネットがもたらす被害は量的にもプライバシーレベルの高さにおいても、他の流出事件とは比べものになりません。

 いくつかの「利便性」のために膨大な予算と手間、そして非常に高いリスクをかけるのはなぜか?多くの国民から疑問を突きつけられた政府。
 「利便性」というのは表向きで、本当は国民の高度なプライバシー情報を国が掌握するためのシステムではないかという指摘がされています。

国民掌握のための「国民のリスト」

 政府が国民のプライバシー情報を掌握し、国民生活への介入や弾圧を行うことは現代社会では許されていません。じつは日本の政府もそれぞれの国民の生活がわかってしまうような、いわゆる「国民のリスト」は持っていません。そうしたものを国家が手に入れようとするときは、戦争前夜のように物言わぬ国民をつくり、管理統制しようとするとき以外にありません。
 11桁の住基番号をたたけばその人の現在の生活や過去の経歴(病歴や職歴など)、はては思想や信仰までがわかってしまう…。こんなリストを国が作ろうとしていたらみなさんはどう思いますか。
 時はあたかも、アメリカのイラク戦争に日本が無条件に従軍し、さらなる戦争協力を求められて「有事法制関連7法案」を強行採決している今。防衛庁が不正な手段で各自治体から20歳の成年男子のリストを提出させていたという前代未聞の事件が発覚したところ。国民のプライバシー情報が欲しくて欲しくてたまらない政府に悪いことに使っちゃダメだよといってそのリストを目の前においておくようなのが住基ネットをめぐる今の実態です。
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