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「私の一生は台無し」日本軍戦争犯罪訴訟

控訴審結審で中国人遺族が証言

 戦争中、日本軍が行った残虐な行為による被害者たちが日本政府に謝罪と補償を求めて提訴している中国人戦争被害賠償請求事件の一つ、「731部隊・南京大虐殺・無差別爆撃訴訟」の控訴審が二十九日、東京高裁で結審しました。

 この日は、毒ガス兵器や細菌兵器の開発を進めるために人体実験を繰り返した731部隊に父親を殺された王亦兵(ワン・イー・ピン)さんが来日、意見陳述。元731部隊軍属の篠塚良雄さんの証言ビデオが上映されました。

これで戦争は終ったと言えるか。日本は事実を認めよ

 十二歳のとき、父親といとこを日本の憲兵隊に連行されたという王さんは、涙で声をつまらせながら、残された母親が重い肉体労働に従事し、みずからは進学をあきらめざるをえず、「私の一生は台無しになった」と証言。「法の尊厳、被害者の人権を守り、公正な判決を下し、中国と日本両国の友好に役立つように望む」と陳述を結びました。

聞くに堪えない証言

 篠塚さんは、自分たちがつくった細菌の殺傷力を人体実験したことを詳述。証言の動機について「人間が人間をあのように殺害し、ヤミからヤミへ葬ることがどうしても許すことができない」とのべ、日本政府、裁判所に対して、「被害者の立場に立って、この問題をみてほしい。そうでないと、正しいことはわからない」と訴えました。

 弁護団は、日本政府が一貫して証拠隠滅行為を行ってきたことを糾弾。提訴という権利行使をできなかったことの責めを被害者らに負わせることは許されないとして、公正な判決を改めて求めました。

『黒い太陽731』を観て…

 『黒い太陽731』という映画があります。仲間とかつて見たことがありますが、本当に恐ろしい映画でした。人体実験部隊として知られている日本軍「731部隊」の蛮行を告発する映画です。メッセージ性よりもあえてリアルな映像にこだわってつくられているのでショッキングなシーンが多く、えぐい映像に自信のない方は観ないほうがいいと思います。しかし、いったい何を日本軍は中国などアジアでやってきたのかについて知っておかなければならない内容を含んでいることは間違いありません。
 たまに作品の趣旨が理解されず、レンタルビデオ屋でもスプラッター系の列に並んでいることがあるほどです。ただのスプラッターではなく、それが真実であったことを考えると非常に気分が落ち込むことがありますので“気をつけてください”。
 こういった表現以外にも事実を伝える方法はあると私は思いますが、戦争の本当の恐ろしさを知り、再び繰り返してはならないと無条件に実感できる一つの作品であるとは思います。
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