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がんばれ生活者ネットの新人議員!
都立白鴎高の「つくる会」教科書問題

記者会見する「白鴎有志の会」の人たち=17日、
東京都庁内

「戦争素晴らしいと教えるな」

―卒業生の三木睦子さんら「有志の会」採択反対を申し入れ―
 後輩に、子どもたちに、この教科書を使ってほしくない―。東京都の教育委員会が、来年四月に中高一貫校として出発する都立白鴎高校(台東区)で使う教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書(扶桑社版)を採択しようとしている問題で、同校卒業生らによる「白鴎有志の会」は、十七日、教育委員会委員長あてに「採択反対」の申し入れをし、都庁内で記者会見をしました。
 「有志の会」は、白鴎高校の前身、府立第一高女卒の三木睦子さん(元首相夫人)らが呼びかけ人となり、七月末から同窓生らに賛同をよびかけてきました。八月十五日までに百七十二人の賛同が寄せられています。
 さて、ここで写真を見ていただきますと中央で会の代表となって会見している女性がいます。この方、実は生活者ネットワークの杉並区議会議員で小松ひさ子さんという方です。私と同じく新人議員。
 私は驚いたんです。実は生活者ネットといえば杉並区にこの教科書が区長によって導入されようとしたとき、明確な反対行動もせず、広範な市民によって企画された区役所を包囲する人間の鎖にも参加しなかった会派でした。反対派としての影は薄かったです。私などは「つくる会」の教科書には賛成じゃなかったっけ?と聞いてしまったほど。その生活者ネットの議員が真っ向から「つくる会」教科書に反対して立ち上がるんですから驚いたわけです。
 この教科書をどうしても子どもに押し付けたい石原都知事。生活者ネットは都議会ではこの都知事にたいして与党顔です。大丈夫なの?と小松さんに聞いたら「生活者ネットはこの教科書には反対よ」ときっぱり。来年はいよいよ教科書選定の時期。杉並区内でのさらなる活躍を期待します。

母校のためにやむにやまれぬ思いで運動

 会見では、同窓生や同校元教師が、母校のためにやむにやまれぬ思いで運動を始めたいきさつを語りました。
 ホロコーストを題材にしてきたノンフィクション作家の野村路子さん(一九五五年卒)は、「仕事で海外の若者と話します。扶桑社の教科書にある大東亜戦争などと教えられた子どもたちが世界の人と話すときどうするのか。世界の中の日本人という立場で学ばなければならないときです。母校の子、日本の子が戦争はすばらしいなどと教えられるのはとてもいやだ。おとなとして立ちあがらざるを得ない」と話しました。

 一九七五年にヨットで日本人女性初の太平洋単独横断をした海洋ジャーナリストの小林則子さん(六四年卒)は、「事実にふたをし、事実をねじまげた教科書。これまでほとんどの学校で採択されなかった事実が物語っている。これを子どもに教えることは、人間性に対する犯罪と考えます。大きい声をあげていきたい」。

 要請では「教科書採択にあたっては、平和と人権を尊重する白鴎高校の教育が継承されるよう、扶桑社の教科書を採択しないでください」と求めました。
 採択が予定されている二十六日までに、さらに賛同を広げ、都教委に要請することにしています。

「あたらしい歴史教科書をつくる会」の教科書とは?
実は杉並区長の大のお気に入り

 「あたらしい歴史教科書をつくる会」は、歴史教科書攻撃をはじめた学者、文化人、財界人などが一九九七年に設立しました。同会がつくった中学校用の歴史教科書は、歴史をわい曲し、かつての日本の侵略戦争は正しい戦争だった、天皇中心の歴史は日本の伝統であり、文化だという歴史観に貫かれており、国内外から強い批判を受けている教科書です。
 こんな教科書を導入しようと数年前に話題になったのが杉並区です。杉並区長の山田宏氏は実はこの教科書が大好きです。いろんな教科書があっていいと言いますが、日本の戦争犯罪に蓋をするごとく、正義の戦争だったという日本人をもっと増やすのが目的です。一体区長は何がしたいのか。
 数年前にこの教科書が杉並区で採択されなかったとき区長は男泣きしたそうです…。その後はなんと採択しなかった教育委員の首をすげ替えするという独裁者さながらの横暴をやってのけました。こんな区長の推すそんな教科書をみなさんはどう思いますか?
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