原田あきら：これで先進国かしら？

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これで先進国かしら？

耳の聞こえない高齢者が一人暮らし

　昨日の夕方、私のところに大きな声でしゃべるおばあちゃんから電話がありました。このおばあちゃん、実はかなり重い難聴で（一般的には「耳が遠い」といいます）、こっちも思いっきり叫ばないと聞こえないのです。
　相談内容は「シルバーパスが来ない」というもの。シルバーパスとはそれさえあれば高齢者がバスに無料で乗れるという定期券のようなものです。しかし最近、どんな高齢者からも１０００円はいただくという制度に改悪され、さらには自主申告制となったため自分で取りにいかなければならなくなったのです。おばあちゃんはそのことを知りませんでした。
　そのため、足が悪く、耳も遠くて介助がなければ出歩くのもなかなか危険なおばあちゃんにとっては体力的にも、手続きをすることの精神的苦痛の面でも大変なことでした。

みよりもない

　おばあちゃんは戦争未亡人で地方遠くから出てきたため、親戚もおらず不安な日々を送っていました。一時でも困っているときに話し相手になってあげられたことがよかったと思います。おばあちゃんは85歳で体は相当弱ってはいますが時間をかけさえすればかろうじて身の回りのことができます。そのことがわざわいして、介護保険の介護度も重くみなされず、なんと週に一回ヘルパーさんがお風呂の湯を沸かしに来るだけ！なんだか涙が出てきそうです…。

これで何が先進国だ!! 政治はまさに後進国

　予算が足りないといってはこうした人達へのヘルパー予算をだししぶり、高齢者になって身よりもなく、さした財産もなければこうした一人ぼっちの老後が待っている。夫婦であってもあまり様子はかわらないでしょう。なんだか日本という国は先進国なのかを疑いたくなるような国です。こうした実態の影で大企業や財界だけが潤っていくために税金の無駄遣いが行なわれる。自民党や民主党はそうして儲けた企業から献金を受け取るために必死に国民いじめの政治をさらに進める。
　日本共産党ががんばらなきゃいけない世の中になってきていると実感した今日この頃でした。

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