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米軍空爆で60人殺害
ファルージャ 暫定政府「45人が民間人」

「やむをえない戦争」って何?

 イラクからの報道によると、イラク駐留米軍は十六日夜から十七日未明にかけ、中部ファルージャとその近郊を空爆し、民間人多数を含む約六十人が死亡しました。
 こうしたイラクの実態を伝える報道が日本ではなかなかされません。キレイな戦争、正しい戦争と日本のマスコミが描くことで、「ある程度の被害は当然出るよ」とか「イラクだったらしょうがない」といってしまいたくなります。しかし、人が一人死ぬことの悲しみや恐怖や社会への傷跡は、戦争だったら軽くなるということはありません。
 あらためて「45人」が一度に命を奪われる恐ろしさや苦しみを、感じることのできる想像力を私たち日本人が取り戻すことを呼びかけます。

「テロリスト」といって民間人を爆撃

 米軍による事実上の占領状態が続くイラクでは、同軍による市民への無差別攻撃が激化。これに対する市民の抵抗や民間人も巻き込むテロが拡大し、混とんとした状況となっています。
 ファルージャでの空爆について米軍は、国際テロ組織アルカイダとつながるザルカウィ氏とかかわりのある「テロリストの拠点」への攻撃だとし、死者の六十人は、外国人の武装勢力だと主張しています。これに対して、イラク暫定政府保健省は、死者のうち少なくとも四十五人は民間人だとしています。ロイター・テレビは、女性や子どもを含む負傷者が病院のベッドに横たわる映像を伝えました。

 一方、バグダッド中心部では十七日、爆発物を積んだ車が中心部の警察の検問所に突っ込んで爆発。暫定政府内務省などによると、少なくとも十三人が死亡し、約五十人が負傷しました。バグダッドでは十四日にも自動車爆弾で四十七人以上が死亡したばかりでした。

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