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小中一貫教育で父母が集い開催!
「小中一貫教育についてもっと考える場を」!
2月11日(金・祝)、「小中一貫教育って何?−ぶっちゃけトーク、本音で話そう!」が、この施策の実施校となる和泉小、新泉小、和泉中の父母によって開催されました。
会は午後二時から始まって5時まで続きました。まず、品川区の小中一貫教育について品川の現場を知る方から報告があり、ついで出席していた杉並区議会議員(共産・公明・杉並ルネッサンス・生活者ネット・都革新)からそれぞれの小中一貫教育にたいする考え方が語られました。そのあとはフリートークとなり、活発な議論が展開されました。
品川区の実態に驚きの声
品川では1999年「品川プラン21」が始まってから学校選択制や習熟度別、教科担任制などが企画、導入されてきています。“私立学校から子どもを取り戻す”“学力の向上”を旗印に過度な競争教育が推進されてきました。
なかでも小中一貫校(同じ校舎の中で行われる9年間の教育)は、公立学校のなかにエリート校をつくるものとして問題になっています。
習熟度別という名のもとに、勉強の“できる子”“できない子”に授業はわけられます。しかし“できない子”のクラスでは問題が集積し、とてもいきとどいた授業にはなりません。小学校からの英語などさまざまな“子ども集め”の授業が実施され、ついていけない子はますますついていけなくなります。
学力テストの公表
学力テストが品川では行われ、そのテストの結果を各学校が公表します。さらにはクラスごとの結果を発表するところもあるらしく、競争はますます激化。朝授業が始まってすぐにドリルをやったり、休み時間や放課後を勉強にあてる学校、長期休みにも講習を行う学校もあります。
なかには朝のあいさつをしたら“カタ”といわれる腹式呼吸を行い、その後静かにドリルを解くという風景も…。子どもは息をつく場がありません。
子どもに異変
教師の間では、最近子どもがおかしいと話が出るそうです。例えば、落書き。落書きをする子どもが増え、その落書きも人を中傷したり、冷やかしたりするものだそうです。ストレスからくるのか、ウソをつくなど人騒がせな行為も目立っています。
父母からは子どもがこのように心を乱していく様子を聞いて「イヤーな感じ。気持ち悪さを感じる」という発言が出されました。
これが品川の小中一貫教育だ
当初、小中一貫校だけだった品川の小中一貫構想は、いまや全小中学校の小中一貫教育に及び、学校選択自由制と結びついてエリート選別のための競争教育の道具として使われているのです。「これが小中一貫教育です」と品川の方は報告していました。
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