原田あきら：議会中継④：区後援の集会で許されない暴言「支那事変も…支那がおこした」？

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議会中継④：区後援の集会で許されない暴言

「支那事変も…支那がおこした」？

　「こんな集会を区が後援していいのか」
　杉並区が２月２１日（月）後援した「杉並文化フォーラムスーパー文化後援会」なる集会では歴史をゆがめる暴言が相次ぎました。
　「区の後援する催し物として著しく公正さを欠いている」と指摘された発言とは。

歴史をゆがめる大暴言

　上智大学名誉教授の渡部昇一氏は「支那事変も上海事変も、支那が起こしたものだから、中国が生意気いったら、あんたらが始めた戦争だよといえばいいんです」と発言しました。日中戦争という中国への侵略戦争を指した日本のいいわけ的な表現である「支那事変」。“あの戦争は侵略戦争ではなかった”と歴史を捻じ曲げるため、日中戦争は日本が始めたのではないとする主張で一部の国粋主義者がもちいる詭弁です。国際問題にもなりかねない重大な発言なのです。

区長も出席していた…

　本日、同会に区長が出席していたことが他会派から指摘され、区長は「同じ認識か」と問われました。
　すると区長は「支那事変がどうかはわからないが、盧溝橋事件は支那が先に発砲したもの」と答弁しました。
　本当に驚きました。誰が発砲したかについては、いまだに様々な説があるようですが、むしろ“なぜ日本がその発砲事件を、日中の全面戦争にまで発展させたのか”という観点にこそ注目すべきとする人が多くなっているようです。
　それをこともあろうに平和都市宣言杉並の区長が真っ向から踏みつけにするのですから驚きです。
　ますます、今年の夏の教科書採択が恐ろしくなってきました。区長はあの戦争美化の教科書「新しい歴史教科書」を杉並中の中学生に押し付けようとしています。子どもの健全な思想・信条の育成を私たち大人が守っていきましょう。

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