日本共産党
杉並区議会議員
原田あきら
HOME
プロフィール
議員活動
すぎなみ探検隊
お知らせ
趣味のページ
リンク
議員活動
<< 戻る

母校の卒業式に出てきました!

image
 わが母校、東田中学校の卒業式に出てきました。
 この中学校の卒業式はいつもながら感動します。男の子、女の子を問わず、ほとんどが泣きじゃくって友との別れ、学校との別れを惜しみます。
 生徒たちは自分たちの手作り卒業式を第二部という形で行っています。卒業生と在校生が向かい合い、贈る言葉を述べ合います。その時々に行われる歌のなんと感動的なこと。毎年、来賓席でも目をぬぐう人が出ます。

“日の丸・君が代”の押し付けなんて似合わない

 区は卒業式にあたって式の内容について“こうせねばならない”的な通知を出しました。これは日の丸・君が代の徹底を学校や職員に押し付け、従わなければ処分も辞さずという脅しのようなもので、多くの教育関係者から批判をあびています。
 アメリカでもイギリスでも国旗や国家については様々な信条があるということで教育現場での指導は行わないことになっています。そんなことをもちこんで教育現場に混乱をもたらしてはならないと言っているのです。
 しかし、日本の場合は、“日の丸・君が代に反対するのは現場に混乱をもたらしている”と逆な方向に世論誘導がはかられています。東京都や区の姿勢は異常なものといわざるを得ません。
image

ドイツがハーケンクロイツを使っていたら?

 じつは私。日の丸のマーク自体は嫌いじゃありません。白い生地に赤い丸。とってもシンプルだし、意味も込めやすい、いい旗だなあと思っています。ところがそんな旗を「見ただけで身の毛もよだつ」旗にしてしまったのはいったい誰ですか。
 日の丸は日本が侵略戦争をおこなった時代にそのシンボルとして使った旗です。この旗をつけた軍人がアジアの家族や友人や恋人を殺したり、はずかしめたりしたのです。
 ドイツやイタリアは当時の旗を使うことを止めました。いまだにドイツがあのハーケンクロイツ(鍵十字)の旗を使っていたらどう思われますか。旗だけの問題じゃなく、その国の姿勢を疑うんじゃないですか。
image
見送りの人たち。子ども会の子が卒業だったりして驚きました。そのお母さん達にもあえたりして楽しかったです。

 区長はこのほど、日中戦争の発端が中国の責任であるかのように議会で語りました。侵略戦争の事実を“止むを得なかった”とねじ曲げたのです。学校現場での日の丸・君が代の強制通知がそうした歴史観に基づいているとするならば、みなさんもあながち形ばかりのことといってられないものを感じられるんじゃないでしょうか。

むしろ卒業式を形骸化させる

 都や区に言われなくても教師や生徒たちの力によって卒業式は厳かに、かつ感動的なものにできあがっています。都や区は対面式の卒業式をさせず、参加者すべてが国旗に向かわなければならないなどと指導していますが、むしろそうした自主性を奪う行為こそが卒業式を形骸化させてしまうのではないでしょうか。

校歌こそ大きな声で

 「これから第〇〇回、〇〇中学校卒業式を始めます。起立、礼。」
 そしてそのまま国歌斉唱が始まります。来賓の方々は大きな声で君が代を歌っていましたね。一切歌わず口をつぐんでいる私にあてつけるかのような大きな声でした。
 しかし、これがおわると私の出番!
 「校歌斉唱」
 伴奏が始まり体にジーンと電流が走ります。「母校に帰ってきたなあ」。
 さっきまでの君が代での大声が突然、静まり帰っちゃいます。ほとんどの人が校歌を歌えない様子。
 私は逆に大きな声で校歌をソラで歌ってやりました。生徒たちも比べ物にならないくらいの声量ですがそんな後輩たちと一緒になって歌いました。
 
 君が代より校歌をいっしょに歌える“仲間”が学校には必要じゃないかなあと、東田中学校OBの一人として思うんです。「国を愛する心」も大事ですが(もちろん私も国を愛する一人です)、地域や地域の学校を愛する心がないのではいかにもバランスが悪いと思うんですよね。
<< 戻る

杉並区成田東4-5-14
TEL 3391-0977

Copyright(c)2004,AKIRA HARADA
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。