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「つくる会」の歴史教科書
「バランスとれている」と文科相
質問する石井郁子議員=6日、衆院文部科学委
(2005年4月7日(木)「しんぶん赤旗」)
石井議員 侵略美化許されない
侵略戦争を美化した「新しい歴史教科書をつくる会」による教科書が、文部科学省の検定で合格となった問題で、日本共産党の石井郁子議員は六日の衆院文部科学委員会で質問にたち、「侵略戦争をゆがめ正当化する教科書は許されない。子どもに押しつける訳にはいかない」と追及しました。
中山成彬文科相は、「(つくる会教科書は)バランスのとれたものと思っている」と答えました。
石井議員は、「つくる会」歴史教科書による歴史のわい曲を、一つ一つあげて批判、政府の認識をただしました。(別項参照)
子どもたちに何を学ばせるつもりか
太平洋戦争を「『自存自衛』のための戦争と宣言し、大東亜戦争と命名した」と表現していることについて、一九四一年十二月に出された「宣戦の詔書」では「東亜永遠の平和を確立し、もって帝国の光栄を保全せんことを期す」とのべている事実をあげ、「自存自衛のやむを得ずの戦争ではなくアジアに君臨する大東亜圏をつくるというものだ」と誤りを指摘しました。
石井氏は、日本のアジア侵略を解放のためと描き出し、アジア諸国への侵略や韓国併合、日中戦争についての事実をゆがめる記述が検定を通っていることを厳しく批判し、「植民地支配や侵略支配を伝えない。このような歴史教科書で、日本の子どもたちに何を学んでもらうのか」とのべました。
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「アジア解放」のため?
教科書
日本の緒戦の勝利は、東南アジアやインドの人々に独立への夢と勇気を育んだ。
石井議員
1988年のインドネシア小学校4年の「民族闘争の歴史」では、1942年に日本軍の奇襲によってオランダ人は逃げ出したが「代わりにわが国は日本の植民地となった。すべての植民地政権は残酷で民衆を搾取する点においては同じであった」と書いている。解放ではなく侵略そのものだ。
韓国併合
教科書
日本の安全と満州の権益を防衛するために、韓国の併合が必要であると考えた。
石井議員
独立国である朝鮮から、その主権と独立を奪って植民地にすることがいかに不法で犯罪的なことであるか、ふれていない。
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