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都議会の自・民・公の豪華海外視察
1人218万円も カジノで2泊
都議会の海外視察のムダ遣いについて会見する(左から)かち佳代子、小松きょう子、渡辺やすのぶ、吉田信夫、そねはじめ、清水ひで子の各都議=10日、東京都庁
(2005年5月11日(水)「しんぶん赤旗」)
“ムダ遣い”共産党中止要求
「ラスベガス、モンテカルロのカジノ視察に二泊三日」「平均月収一万円のベトナムで、通訳・添乗費用に一日六万円」――。
東京都議会の自民、民主、公明の各党が行った海外視察の実態です。日本共産党都議団の吉田信夫幹事長らが十日、都庁内で記者会見し、明らかにしました。
自らをただせず都政のムダはただせない
吉田幹事長は、「都議会の政治姿勢にかかわる大問題だ」と指摘。「臨海」開発への二兆円投入など、都政の無駄遣いが問われているなか、「自らの浪費もただせない政党、議員に、都政の無駄遣いをただせるはずがない」と述べ、自民、民主、公明の各党が海外視察の無駄遣いをただちにやめるよう求めました。
最高額は民主党の視察
二〇〇一年度からの四年間で実施された視察は、自民党、民主党が各四回、公明党一回の計九回。自民党二十三人、民主党十二人、公明党三人の計三十八人の都議が参加しました。総額五千六百四十五万円が使われ、都議一人当たりの平均経費は百四十八万円。最高額は、〇四年の民主党の視察で、一人あたり二百十八万円が使われました。(表参照)
競馬場見学や名所めぐり
海外視察の中身は、税金で行く意義のないものばかりです。
自民党のミラノ視察(〇三年十一月二十三日)では終日、観光産業と「LRT(新世代路面電車)調査」のはずが、午前中は、ドゥオモ大聖堂やサンシーロ競馬場など、有名観光名所めぐりでした。これをテレビ報道で見た都民から「税金どろぼうというよりほかにない」などの怒りの声が殺到したといいます。
ラスベガスにモンテカルロなどギャンブル都市にも…
民主党のアメリカ視察(〇二年)では、カジノ調査でラスベガスに二泊。ディーラー(ルーレットのチップやカードを配り仕切る人)養成所やラスベガス施設内を視察したとしていますが、報告書には日本で調べてもわかるようなことしか書かれていません。
自民党もモンテカルロに二泊してカジノ調査をしていますが、その報告書はわずか二ページです。
視察経費の細部に異常
視察経費も異常に高額なものになっています。
自民党のベトナム視察(〇二年)では、平均月収が約一万円のベトナムで、現地添乗員・通訳の経費として一日六万円を支出。現地でベトナム人日本語ガイドを雇う場合一日二千五百円で、通訳も四千円程度だといいます。
共産党 見直しくり返し求める
日本共産党は「豪華大名旅行」との批判が強い海外視察の抜本的見直しを繰り返し要求。一九九三年以降は、海外視察に参加していません。都民の批判が強まるなか、海外視察は九七年から四年間中止されました。ところが、自民、民主、公明、生活者ネットは二〇〇一年、従来の超党派方式を各会派が個別に実施する方式に改悪し、〇一年度から復活させました。
毎年、各会派から、議会運営委員会に提出される海外視察計画には、日本共産党だけが反対しています。
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