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17日(火)の道路交通対策委員会

えっ、1mつくるのに7500万円…て?

 さて、いったい何の話かわかる人はいるでしょうか。
 正解は、いま善福寺地域で議論を呼んでいる外郭環状道路(以後「外環」)計画にかかる費用だったんです。

凍結していた計画を復活させた石原都知事

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上の緑が善福寺池、下の緑が井草八幡宮です。この間を外環が通る計画となっています。
今年一月のヘリコプターによる外環道路視察で撮影。
 この高速道路、実はうん十年も前に“造る理由に乏しい=税金の無駄遣い”として凍結されていた計画でした。
 それを石原都知事が“せっかく途中まで造ったんだからもったいないじゃない”とばかりに復活させちゃおうとしてるんです。椅子に座って地図を眺めてれば、それはもったいないと思うかもしれませんが、その下には人も自然も息づいているってことを知らなくてはいけません。また、机に座ったらちゃんと東京都の家計簿を見て考えてもらいたいものです。
 現場を見ない「決断力」など無駄と破壊を生むだけではないでしょうか。
 復活指令が下った後、この数年間は都と区と住民の激しい戦いがありました。写真をご覧ください。善福寺池と井草八幡宮の二つの緑地帯が見えます。計画ではこの間の住宅地を外環道路は通ることになっています。どれだけの反対があるのか想像に難くありません。

やっと出てきた資料
“なんで外環は必要なのか?”

 こうした計画を進めようとするにもかかわらず“そもそも論”である「なんで外環が必要なのか?」について全くといっていいほど資料が出てこないのです。資料なしで国土交通省がいいはるのは“渋滞緩和”“物流促進”“低公害”です。
 住民と行政と専門化がひざを交えて話し合う外環道路PI協議会なるものがつくられましたが、そうした資料が出ないままに話は進められました。しかし、協議会終了後、新たに作られた外環道路PI沿線会議でこの間、重要な資料が資料が出てきました。ちなみに私はだいたいこの沿線会議が発足するちょっと前あたりから道路交通対策委員会に所属するようになっています。
 その重要な資料が「将来交通予測」と「工事費総額」です。

将来、外環がなくても交通量は減る!?

 このうち、将来交通予測はそのデータの提出を求める人や議員がたくさんいましたが、国土交通省が出すことはこれまでありませんでした。
 その理由がなんとなくわかったような気がするデータ…、私はわが目を疑いました。なんと、将来交通予測では外環道路がつくられようがつくられまいが、大幅に車の量が減少するとなっていたのです。むしろ、外環ができることで交通量が増えるところもあるではありませんか。これにはさすがに驚きました。さすが凍結されただけある高速道路計画です。
 今回の記事の見出しにもした驚きの資料が工事費の総額。そこにはなんと1兆2千億円とあったのです。私は「この工事でつくられる道路の総延長は何キロですか?」と質問。16kmでしたから、ちょうど1mつくるのに7500万円。しかも大体この手の工事費はあとから莫大に跳ね上がるものですし、もっと上がる可能性は大です。

私「区はどこに必要性を感じているのか?」

 上記の質問を率直に投げかけてみました。すると区の部長が答えますが、支離滅裂です。
 「マクロで見なければならないと思う。確実なメリットかどうかわからないが…必要です」。
 
 区長がこの道路は「必要だ」と公言しています。区長の考えが変わらないと動きそうにありません。
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