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公明党・田端衆院議員“裁判やめろ”と圧力
創価大サークル「ぴっかりこ」事件
(2005年7月18日(月)「しんぶん赤旗」)
創価大学の「圧力」で学内の人形劇団サークル「ぴっかりこ」のOB会が解散に追い込まれ精神的苦痛を受けたとして、OBら二十二人が創価大学に損害賠償(二千七百万円)を求めている裁判で、公明党衆院議員が原告に「学会の反逆者になってしまう」などとして裁判をやめるよう迫っていたことが原告団の陳述書で明らかになりました。原告は裁判を起こす権利=「訴権」の侵害だと問題にしています。
原告の陳述書で
裁判所に陳述書を提出したのは野村清彦氏(創価大学十八期生)。裁判をやめるよう迫ったのは野村氏の義父で、公明党副幹事長・前総務副大臣の田端正広衆院議員(大阪3区)。
陳述書によると、原告らが提訴する前年の二〇〇二年八月、旅行先のホテルで田端議員は「大学を相手に裁判を起こすのはとんでもないことだ。池田先生(大作名誉会長)の世界にいられなくなる」などと原告に迫り、「絶対に裁判をやるな」と「どう喝された」といいます。同席した田端議員の家族からも「学会のおかげで国会議員をさせてもらっている。その邪魔をしてはいけない」といわれた、といいます。
「地獄に落ちる」と脅す
衆院選挙(〇三年十一月)直前の同年七月に入ると、田端議員は「今すぐやめろ。原告団から降りろ。俺の選挙の邪魔をする気か」と電話。八月には、「仮にも自分は国会議員だ…お前たちの希望を聞いてやるから、裁判を起こさないように考えろ」「おまえたちが学会の反逆者になってしまうんだ。そうなったら…子孫末代まで地獄に行くことになる」と迫っています。
一日65回も電話
田端議員の家族も連日のように電話、メールなどを使って妨害。「裁判をすることは、創価学会や池田先生に弓を引くことになる」などとしたうえ、「孫にあげたものもすべて返せ、買ってやった電化製品も全部返せ」などといって裁判をやめるよう迫りました。電話に出ないようになった野村夫妻に対し、一日で六十五回も電話を鳴らしてきたこともあった、といいます。
田端議員の公設第一秘書である伊藤達也氏も野村宅に出向いて「選挙に影響が出る。マスコミは絶対に書く。このことが公になったら、私の人生が変わってしまう。私の人生はどうなってもいいのか…裁判をやめてください」と求めました。
裁判に対する創価学会側の干渉は野村夫妻を含め大半の原告に及びました。
創価学会総関西長らと相談したことを認める
田端議員は裁判所に提出した陳述書で、「政治家の家族という特殊な立場…から娘夫婦に話をした」と認めつつ、「創価大学等から何らかの指示を受けたような事実はない」「『裁判は絶対にやめろ』といった話も私はしていない」などとしています。一方、この問題を西口良三・創価学会総関西長らと相談したことを陳述書で認めています。
干渉や妨害は広く、組織的におこなわれてきた
原告代理人の松井繁明弁護士の話:
野村氏は「私たちは、サークルのOB会がなぜ解散させられたのか、その真実を知りたいだけだ。なぜそれを学会や池田先生に弓を引くなどといって、創価学会は干渉・妨害するのか。親も使ったやり方はあまりにもひどい」と話しています。
国会議員という公職にあるものが、裁判を起こす権利を侵害するのは大きな問題だ。その干渉ぶりは「親としての心配」をはるかに超えている。こうした干渉や妨害は広く、組織的におこなわれてきたのが実態だ。
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