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新年の主張

−国際社会の変動から日本のあり方を問うとき−
 昨年12月、南米ボリビアで大統領選挙がおこなわれ、「左翼政権」が予想外の大量得票で当選しました。それをアメリカの新聞が報じています。

「アメリカの裏庭」で…

 中南米はこれまで「アメリカの裏庭」と揶揄(やゆ)されてきた地域。アメリカの利益のためにいわば食い物にされてきた地域です。
 アルゼンチンは軍事政権から抜け出し豊かな経済を国民の努力によって打ち立てるも、インフレなどの社会不安につけいったアメリカによって経済を植民地化され骨までしゃぶられます。そして2001年の経済崩壊に追い込まれました。
 こうした中南米におけるアメリカの利益優先政策に対抗してこの間、ブラジルやヴェネズエラのように「アメリカ新自由主義からの脱却」を掲げたいわゆる「左翼政権」が次々と誕生しているのです。
 ヴェネズエラへのアメリカの干渉はひどいもので、様々な謀略事件をかさねてチャべス大統領を退陣させようとしましたが、国民の厚い信頼によって大統領は守られました。
 そして南米ではEUのように南米共同体がいよいよ現実的な力を持ち始めています。

「左翼が中南米を覆う」?

 そう見出しをつけたのは米紙マイアミ・ヘラルド二十四日付の記事です。
 記事は、ボリビアの選挙結果について「米国の干渉主義に挑む政府を選ぶという中南米有権者の強力な流れに沿ったもの」と指摘し、「米国が中南米を失ったことはいまや十分すぎるほど明白だ」とする評論家の見解を紹介しました。

日本は「アメリカの〇〇」

 軍事と経済の両方で全世界から利益をむさぼっているアメリカ。その最大の動力となっていた中南米がいまや「独立」を始めました。
 そのもとでアメリカは大きな世界戦略の変化を始めざるを得なくなっています。イラク戦争も昨今の米軍再編もすべてそうした流れに足をとられ始めたアメリカの苦肉の策といえなくもありません。
 日本は米軍再編に際し、米軍基地を国内であっちゃこっちゃと動かしたり、アメリカのアジア作戦の総司令部を日本に置いたり…さらにはその費用のほとんどを自ら申し出て、兆という単位のお金を差し出すなど、最悪の主従関係です。

日本のアメリカ追随は世界を危機に

 アメリカの横暴な世界戦略に利用されてきたエネルギー源の一つ、中南米が今「独立」をはたし始めている中、世界に弊害をもたらすアメリカの一国覇権主義は行きづまってきています。
 しかし、それでもさらなるエネルギーを差し出しているのがイギリスや日本などいくつかの国です。なかでも日本は友好国として苦言も呈することのできないほどアメリカに実権を握られています。それは一部の財界大企業にとっては世界戦略のおこぼれに預かる「チャンス」でもあるからです。
 金や権力の亡者と化した日本の財界や政治家の横暴を許すことは、世界平和の流れを壊すアメリカの戦略をも許すことになってしまいます。

日本の本当の「国際貢献」とは?

 アジアにも平和的な地域共同体をつくる動きがすでにおきており、それへの日本の参加が国内外から本当に求められています。しかし、政府自民党は先述のようにアメリカのアジア戦略に加担し、最近ではとうとう自衛隊が米軍と一緒の大陸への上陸戦闘訓練を企画。こうした他国への威圧が「テロ対策のための『国際貢献』活動」として正当化されています。民主党の代表はアメリカに野党外交した際、「中国は具体的脅威」と講演するなど世界の流れとまったく逆の方向しか歩もうとしません。
 自民党や民主党のように財界から通信簿をもらい、親米派といって恥ずかしくもない勢力に国民は鋭いまなざしを向けなければならないときがきています。
 そのことこそ、世界から求められた日本国民による真の『国際貢献』ではないでしょうか。
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