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新年会が始まりました!
石原元大臣のスピーチにとほほ

 さあ、今年も新年会シーズンが始まりました!昨年は40ほどの新年会や新年行事に参加しましたが、今年はさらに増えて50を超える予定です。
 一ヶ月ほどの期間に数百人の方々と挨拶を交わす正月。地域を歩いていると挨拶のなかで生活相談や地域の問題などについて話が舞い込んでくることも少なくありません。議員にとっては大事な時期です。

杉並区の日本医師会「賀詞交換会」に行ってきました

 昨日、杉並区の日本医師会「賀詞交換会」に行ってきました。いわゆる新年会です。区議団を代表しての医師会新年会出席ということでちょっと緊張したんですが、いってみると地域の外科や内科の先生がたがいらっしゃって意外とアットホームな雰囲気でした。

石原伸晃氏が挨拶

 区内でも有数の発言力をもつ社団法人です。もちろん区長から議長、各区議会派の幹事長クラスが来賓として出席するわけですが、お祝いの挨拶が議会サイドでは区長、議長そして国会議員からおくられます。
 そのなかでちょっと変わったスピーチをしたのが石原伸晃氏。今年の念頭の新聞テレビをみての雑感を述べていましたが、これが何を言ってるんだかよくわからないんです。「チャオ」(さよならの意)という言葉を使って、いくつか政治や社会から「チャオ」しなきゃいけないことがあるというんですが、その前ふりがヘンなんですね。
 とくに中国の話が印象に残りました。

負け犬の遠吠えに聞こえなくもない

 “中国は経済成長が10%を越えたが、市場を出回っているお金のほとんどは日本や欧米の資本だから自分のものじゃない”みたいな話だとか、“貧富の差が拡大している(国民は苦しんでいる?)”みたいな話をするんです。
 しかし、中国経済が日本の経済を追い抜き、アジアの盟主として台頭しようとしているという不安のようなものは誰もが感じているはずです。その点に触れずに相手の悪口ばかりを日本の元大臣が言っているとしたら、情けないというか将来に不安を感じるというか…いよいよ日本国自体が「負け組み」かと思ってしまいそうです。

中国は貧困層を解消し始めている

 だいたい、貧富の差が拡大しているといいますが、中国は今、富裕層が段違いで増えているのであって、貧困化がさらに進んでいるわけではありません。
 2004年5月に開かれた世界貧困削減会議という会議で、世界銀行総裁が、貧困を削減する事業で、中国が世界でもきわだった成果をあげていると「称賛」の言葉をのべています。たしか90年代に8000万人の貧困者削減を目標にしていましたが、達成されたのかもしれません。これは市場経済を導入し始めたいわゆる「旧社会主義国家」のなかでは画期的な成果です。
 それには触れないのか知らないのか石原元大臣。“中国なんて「チャオ」しちゃおうぜ!”と国民をあおっているつもりでしょうか。

日本が生んでいるのは…

 それに比べて日本はどうでしょうか。リストラで家庭を崩壊させ、若者には派遣や請負といった低賃金過重労働の押し付け。貧困者はいまや6人に1人です。
 世界最高レベルのGDPを誇りながら、失業率が高く、三日に1人の餓死者。生んでいるのは子どもでなくて年3万人の自殺者です。
 そんな国づくりを進めているのが石原元大臣張本人じゃないですか。それを棚に上げて反共産党ともとれる新年のスピーチとは…。

医療改悪の行く末こそ…

 今年の医師会の関心事としては、小泉内閣が打ち出し始めている医療改悪こそ最大ではないでしょうか。地域のお医者さんやお年寄りに痛みが押し付けられます。「チャオ」のなかには、そんな最悪の社会不安は含まれないのでしょうか。
 最近生やしたヒゲが、なんだか戦時中の敗走将校の立派なそれとダブりました。
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