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区の貯金が419億円!?
金がないんじゃないんです。やる気がないんです。
区にも家庭と同じように貯金があります。それを「基金」と呼びます。この基金が過去最高の419億円となります。
基金とは?
基金には様々な種類があります。
学校の立替を予期しての施設整備基金や突然の災害対策の出費に対応する災害対策基金、区営住宅の整備を予期した区営住宅整備基金などなど。全部で杉並区の場合、11種類あります。
いってみれば単なる貯金ではなく、ひも付きの貯金が「基金」なんです。
しかし、そのなかに『財政調整基金』というのがあります。実はこの基金、なんと何にでも使える、まったくひものついていない基金なんです。
財政調整基金が過去最高の195億円!
今年度予算によれば、この財政調整基金が今、バブルも含めて過去最高の額になっているんです。
日本共産党杉並区議団はこの財政調整基金が区の計画よりも膨れ上がっていると指摘。いったいどこまで溜めるつもりなのか、区民の要望に応える予算に使うつもりはないのかなど質しました。
実は区の計画によればこの基金の積み立て目標は100億円。大幅に目標を上回って積み立てられ、二倍に膨れ上がっているのです。
なんにでも使えるんですよ、この基金。
いったい何に使うつもり?
区長は「将来の財政危機に備えて」といい、ひたすら溜め込んでいくばかりです。
しかしこの基金が積み立てられる背景では、保育園や学童クラブ、介護施設の民間委託、出張所の廃止や学校の統廃合計画まで進行しています。
杉並後悔堂…じゃない杉並公会堂が290億円の巨費を投じるプロジェクトとして始動しますがこうしたハコモノ公共事業に使われようとするのではないかという不信も…。
まあ、保育や介護、出張所のサービスを次々と切り捨てて溜めたお金ですから、重大な危機が訪れたとしてもそうしたものに使う気はなさそうです。
区民の声は切実ですが、この声に区長が応えられない理由ははっきりしています。お金がないんじゃないんです。やる気がないだけなんです。
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