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原田あきら
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いつから日本はそんな危険な国に?
知り合いが北海道の羅臼へ行こうとすると…

 この夏休み、私の知り合いが北海道の羅臼へ登山にいった時の話。
 彼は飛行場でリュックをひっくり返され、酸素ボンベやガスボンベのたぐいをすべて没収にされそうになったとのこと。
 あやうく書類を提出して没収は免れましたが、反応が過剰ではないかと彼は嘆きます。

9・11から?

 たしかに9・11同時多発テロのときだって国内便でこれだけの厳戒態勢はなかったはずです。
 あきらかにそれ以後の日本(政府)の言動がそうした状況をつくったと言えます。
 アフガニスタン、イラクと次々引き起こされた無法なアメリカの戦争に対し、小泉首相は国民的な議論もまったくなく、即座に「理解」を表明。理解だけじゃなくてお金も出しましたし自衛隊も派遣しました。

自衛隊は何をした?

 自衛隊はイラクのサマーワに「宿営地」なるものをつくりましたが、みなさんご存知でしょうか?この「宿営地」…ただの合宿所ぐらいだとでも思っていたら大間違い。
 東京ドーム12個分の敷地面積をものすごい頑丈な鉄条網で張り巡らし、そのなかから銃を構えた自衛隊が警備するという物々しさ。
 その敷地には米軍の支援物資が次々と届けられ、明確な米軍支援の中継軍事基地だったことがわかります。
 給水って言ってましたけど水がほしい人は数キロはなれたその「宿営地」にいかねばなりません。イラクの人道支援には細過ぎるホースが鉄条網の隙間から外にだされていました。

自衛隊が撤退したって言うけど

 この間自衛隊がイラクから撤退したってニュースがありましたけど、撤退したのは実は陸上自衛隊だけ。
 これいったら驚くと思いますけど航空自衛隊は撤退するどころか、国際的にもまだ戦闘地域と確認されているあのバグダットに米兵と武器弾薬を輸送するなど行動を拡大させたんです。

テロの危険が高まると、政府は自覚してやっている

 こうして日本はイギリスに並ぶアメリカ戦争の支援国家として国際的にレッテルを貼られてしまったわけです。
 国民がそんなこと知らなくても、もちろん政府は知っていますし、航空会社もよくわかっています。
 ですから、国民からすればやりすぎとも思えるような検査が飛行場で行われるわけです。
 いったい「いつから」「なぜ」日本という国は国内便の登山者のリュックまでひっくり返さないと安心できない国になってしまったのか、国民の側から政府に問わねばなりません。
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