原田あきら：安倍晋三新政権誕生これで初の戦後生まれの首相？

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安倍晋三新政権誕生

これで初の戦後生まれの首相？

　安倍晋三首相が所信表明演説。そのなかで「初の戦後生まれの首相」と胸を張りました。
　しかし彼の言動を聞く限り、とてもじゃありませんが戦後生まれを自慢できるようなものではありません。

戦後に戦前教育を受けてきた人

　おじいちゃんはＡ級戦犯の容疑者とされた岸信介。戦後の時代に生まれたのに戦前の教育を受けてきちゃったんでしょうね。
　「国が危機に瀕したときに命をささげるという人がいなければこの国は成り立っていかないと安倍氏。
　最初から国民に命を投げ出せなんていう国がまともな国でしょうか。

憲法は占領時代の「残滓」？

　「残滓」って難しい時ですね。「ざんし」と呼びます。意味は「残りカス」。安倍氏が日本国憲法にたいして使った言葉です。
　占領時代にアメリカによってつくられた憲法は「占領時代の残滓」だ…と使ったわけです。
　でもアメリカってのは戦後憲法を変えようとヤッキになってたんですよ。朝鮮戦争で日本を前線基地にしたいって。
　でも世界の反戦平和の願い、発展してきた立憲主義の粋を集めた条文を持つ日本国憲法によってそれを阻まれてました。

失礼ですけど占領時代の残滓は岸首相でしょ

　占領時代がつくったものとしてむしろ歴史に残っているのは岸首相の誕生です。
　A級戦犯容疑者として逮捕・収監されていた岸氏。ところが冷戦の激化に伴い、アメリカは対日政策を大きく転換し、戦後の日本を「共産主義に対する防波堤」と位置づけました。アメリカの超法規的措置によって戦犯不起訴となり、東条英機ら7名の処刑の翌日に釈放されたのが岸信介氏です。その後、アメリカから憲法改定の命をうけて首相になるわけです。
　その跡を継ぐといわんばかりの安倍氏。戦後生まれの首相を気取るどころか、ふる～い政治復活の命を受けた首相の誕生です。
　その正体が社会に暴かれるのは時間の問題です。

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