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また言った…中川氏
“核兵器保有について議論せよ”

 北朝鮮が持つのだから日本も核兵器をもとう…なんと情けない政治家の集まりか、阿部首相の周辺は。

自粛するって言ったばかり

 自民党の中川昭一政調会長が、改めて議論を求める考えを明らかにしました。国内はもちろん各国からも批判を受け、今月はじめいったんは当面「発言しない」と“自粛”を表明していたものです。
 その舌の根も乾かぬうちに議論を再開するとは…。そもそもこうした歪んだ政治姿勢こそが北朝鮮の無法行為を誘発させる根拠になっていることがわかっていないのでしょうか。ほんとに拉致問題を解決したいと思っているのか…私はほんとに疑問です。

飲み屋の無駄話と違うんですよ

 「非核三原則(核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませず)は認めるが、(『語らせず』の)四原則は認めない」―岐阜市での中川氏の講演内容です。
 核武装はしないが、「核兵器保有」の議論は大いにやっていい、と中川氏は言いますがその内容が核兵器をどうやって持つかという議論ならどうでしょう?
 飲み屋でおっちゃんたちが話すわけじゃありません。
 日本政府が税金使って正式に議論するんですから、当然国際的にも知らされる…「日本が核兵器保有について議論をはじめた」と。

核を平和の武器だと言う中東の子ども達

 あるテレビ番組で今でも印象に残っているシーンがあります。
 たしかNHKでしたが、中東の子ども達に核兵器について聞いたとき、自分達を守ってくれるすごい兵器だといっていたんです。
 そこでリポーターがさらに子ども達に聞きます。「核兵器ってどういう爆弾か知ってる?」子ども達は目を丸くして見合わせ「わからない」と答えました。
 日本こそがこの子ども達に核兵器の恐ろしさを、真実を伝えることができます。

日本の政治家として

 ちなみにそうして立ち上がった杉並区民から原水爆禁止世界大会が始まり、世界にどんどんと核兵器の真実が伝わってきているのです。
 そんなときに…そんなときにですよ、日本の閣僚や政権党の幹部が“核兵器保有を考えよう”などと何故いえますか。
 平和への真の国際貢献である核廃絶のメッセージを、日本の政治家として送り続けなければならないはずです。
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