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耐震補強の展示会
ちょっと前まで区役所の1階ロビーで耐震補強の展示会がありました。
去年もやられていましたが、そのとき気になった補強工法が今年も展示されていたので紹介します。
「コロンブスの卵」的?
耐震補強というと今ではいろいろな工法が考案されてきていますよね。免震技術とかいって地面と柱のあいだに強いゴムを入れて地震そのものを建物に届かせないなんていう「コロンブスの卵」的な技術もあります。
壁に粘性のある強度の高い鉄板を張るとか、柱の土台に強化ゴムをいれるとか免震技術が注目されるなか、私が紹介するのはある意味これも「コロンブスの卵」的発想だといえるシロモノです。
その名も『耐震ポール』工法。
つべこべ言わずに
この工法は一口に言えば“つべこべ言わずにもう一本柱作っちゃえばいいじゃん”というものです。
家の内部にもぐりこんでなにやら得体の知れない装置を取り付けたりするのではなく、家の周りから柱を取り付けて倒壊を防いじゃうというもの。ある意味画期的でしょ?
模型。こうして柱にボルトを打ち込みます。この強引さがなんか笑っちゃいますよね。
うわさの東京マガジンでも紹介
この『耐震ポール』ですが、テレビ番組「うわさの東京マガジン」でも紹介されたんですと。その後は半年先まで予約でいっぱいだそうで。テレビの影響ってすごいですね。まあでも本当に耐震性がついたのかわからないような技術に比べ、目に見えて安全が保障されているというのがこの工法のいいところ。しかも比較的安い(4本つけて大体200万円ぐらい)。
たしかに人気は出ますね。
こんな感じになります。
区の助成対象になっていない
しかし、この工法…実は区の助成対象となっていません。昨年から始めた区の耐震補強助成の対象じゃないんです。というのは区内事業者が取り扱いできていないため。区内業者が取り扱えない工法は助成対象とならないのです。
今のところ二社しか取り扱える業者がありません。別にその2社にしか取り扱わせないようにしているわけではなく、区内で手を上げてくれる業者があればこの工法を伝授すると開発者は言っていました。
こういう興味深い技術ですから助成の対象になっていないのは残念です。
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