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平和のためのポスター絵画展
子どもからの深刻な警告
いま、区役所のロビーで日韓の子どものポスター・絵画展が開かれています。
このポスターのロゴがすごいんです。平和についてここまで子どもたちは深刻に捉えているのかと思います。とくに日本の子どもの訴えが激しいんです。
「幸せっていつくる?」
綺麗に描かれた野原の空とは対照的に空が燃えているかのように抽象的に描かれています。遠くに見える建造物はイスラム調のものとわかり、明らかにイラクを意識した作品です。そのコントラストを貫いて戦闘機が空間を引き裂いていく。
画力や表現方法から高学年と思われますがすごい…。
今の社会が子どもにはこうやって見えているのだとはっきりとわかります。
「戦争は必要?」
緑色に青の四角い模様が施された服はおそらく迷彩服のことでしょう。
どの兵士も血を流しています。その兵士たちが武器をとって向かい合っています。
この子どもは「こんなことになっちゃいけない」と思っているのか、それとも日本もすでにこうなっていると感じているのか…描いた子の話を聞いてみたい。
「くり返すな 10万人が溶けたあの日を」
これは核兵器の怖さを語り継がんと世に訴える作品。
中学生がこんなこといってるんですよ。なのに日本の閣僚からは「北朝鮮が持つんなら日本ももつべき」なんて発言が飛び出す…。
いや、こんな閣僚がいるからこそ、こうした警鐘が子どもたちからも鳴らされるんですね。
金賞作品。
ですがこの作品、意図を読みにくいですね。「PEACE」という文字に草が生え、一見“過去の遺物”のような表現にも見えますが、よく見ると綺麗で幸せそうな鳥が飛び交い、むしろ“自然と一体化”したような雰囲気もかもし出しています。
たしかに深い気がします。考えさせるところまで考慮されているとすればまさに秀逸の作品です。
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