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石川島播磨差別闘争
勝利報告集会に行ってきました!
先月のことなんですが、こんな集会に行ってきました。
石川島播磨重工業株式会社、最近は「IHI」なんて名前使ってますかね。
この日行ってきたのはその企業で起きた差別闘争の勝利報告集会です。すごい広い会場にすごいたくさんの人達が集まってますね。
戦争に近い企業
宇宙航空・エネルギー機器、建機など総合重機等々…まあいろんなでかい機械とか作ってますが、やっぱり石播と言えばいわずと知れた軍需企業です。
もっとも戦争に近い企業の一つ。なんたって自分たちがつくった護衛艦やら戦場用のヘリやらイラクに飛ばしてますから、実は自衛隊と一緒に石川島播磨の人も秘密裏に“出張”してるんです。
石川島播磨合唱団。
どんなつらいときもみんなで歌って励ましあいました。
日本も兵器をつくってる
そんな企業ですから、民主主義とか人権とか大っ嫌いです。そんなこといってたら国と一緒になって国民に黙って変な殺人兵器とかつくれませんもんね。
日本人の多くは“日本は戦争をしないと誓っているから兵器や武器なんてつくってない”と思っている人が意外とたくさんいます。
しかしそういう道理のまったく通じないのが日本の企業や政治家たちです。
例えば下のHPを見てください。わりと「へ〜」ですが、造ってるものとか、金額とかよーくみていると「うわ〜」ってなるんです。
防衛庁「平成16年度調達実績及び平成17年度調達見込」
(
http://www.cco.jda.go.jp/supply/jisseki/jisseki_mikomi.html
)
まず購入費の総額。お金の単位とかみてください…。
すこし下にスクロールするといよいよ買ったもんが出てきますから。
民主化されていない職場
こういうことをみずからに告発し、あるいは無法な労働を告発する社員を、こうした軍需企業は徹底的に弾圧してきました。
この人達はその弾圧と闘ってきた人たちです。
給料は格段に安くされ、個室に隔離され、声を出すと職務怠慢と懲罰を受けたりもしました。
労働組合に入って不当に解雇され、「そんなこと認めない!」と職場に出勤すると門前でちょっと前まで仲良くしていた仲間が顔をしかめながら「帰れ!帰れ!」とコールする…すさまじい世界です。
歌の中には“涙をこらえて軍艦の設計図をかいた”とありました。平和を願う国民が技術者として軍艦を作らされる悩みを詞にした素晴らしい歌でした。でも組合をやるような人達って、実はその職場でも有能な技術者だったりするんです。よくわかっているからこそ企業のおかしなところがよく見えるんです。それを告発しただけなんです。
そんな差別やときに暴力との数十年にわたる闘い…本人だけでなく家族も支えました。赤いバラが石播労働者。
亡き夫に代わって
亡くなった夫の代わりに出席した妻が舞台で語りました。
「ものすごいひどい差別の職場に移されたときから、あんなに優しかった夫がみるみるうちに気分を落ち込ませていき、いつもイライラして家族にあたるようになっていった。あの苦しみも乗り超えたこの勝利を一緒に喜びたかった」と。
このとき歌っているのは「がんばろう」という歌。
写真のように本当にみんながスクラムを組んで勝ち取った勝利。そんな集会に参加させてもらう、いい経験をさせてもらいました。
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