大快挙！住民の声実る

神明中学の請願が採択

　すごいものを見ました。神明中学統廃合問題で画期的な議会での動き。
　山田区長が教育委員会を強引に動かして行わせている学校統廃合（杉並区小中学校適正配置計画）。

じわじわ戦法

　杉並区の小中学校を“子どもが少ない”“金がない”とばかりに統廃合する計画です。
　しかし、世界の先進国でも、日本国内でも常識となってきている３０人学級を制度化すれば教室があまるどころか足りないぐらいになります。
　区は統廃合計画を発表するに際し、全体としてどことどこを廃校にするかをしっかりと公表していませんでした。
　学校選択自由制を敷いて、“あそこは不良が多い”などの噂や“校舎が綺麗かどうか”など教育とは無縁の選択肢によって、子どものこなくなった学校を対象にじわじわと潰していく戦法をとったんです。

神明中の努力

　そんななか立ち上がったのが統廃合計画で唯一名指しされた中学校、神明中でした。
　“伝統ある神明中を失くさないでほしい”と父母だけでなく、地域の町会、商店街、自民党の元国会議員まで加わって反対運動が巻き起こりました。
　連日、保守革新問わずの会派要請。ほんとに頭が下がります。

小中合わせて１０校削減

　高まる神明中の反対運動。そこに区教委が突然の新提案を強行したのです。
　提案では校名は伏せたものの…
　小学校で区内を７分割して、それぞれのエリアから１ないし２の学校を削減する。
　中学校で区内を４分割して、それぞれのエリアからやはり１ないし２校を削減する（一つのエリアだけは増減なし）方針を示したのです。
　その結果、小学校で５校（44→39）、中学校で５校（23→18）がそれぞれ削減されることとなったんです。

問題点二つ

　さて、問題はこの先です。まずこの全体計画の提案にたいする住民含めての審議がまったく行われていないこと。
　そしてもう一つは…全体の校名は伏せているのに、なぜか神明中だけ校名を名指しされていたのです。
（続く）

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