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原爆症認定で首相が基準「見直し検討」

 みなさんは原爆症患者が何人いるか知っていますか?
 全国の被爆者数は今年3月末現在、25万1834人です。ここ数年、毎年5000人以上の被爆者が命を落としています。高齢化するなか飛躍的にこの数は増えることとなります。

しかし原爆症認定者数は

 被爆者手帳を持っている方々でこの数なわけですが、ところが政府が原爆症であると認め、生活補助などを行なっている人はなんとたったの2000人しかいません。
 数日前にも裁判で原爆症認定が訴訟を起こした21人のうち19人に行なわれましたが、裁判して闘わない限り政府は原爆の被害者救済を行なおうとしていないのです。

小泉首相は被爆者との懇談を拒否

 安倍晋三首相は五日、広島市内で行われた同県の被爆者七団体との懇談会の席上、「原爆症認定のあり方について、専門家の判断のもとに改めて検討し、見直すことを検討している」「国として何ができるのか検討したい」と述べました。
 小泉純一郎首相(当時)の二〇〇二年から途絶えていた被爆者代表らとの面談での発言でした。

めちゃくちゃな基準

 国は原爆症を認定する際、爆発したとき何キロ以内にいたものしか認めないとか数日後に現場に足を踏み入れて残留放射能で被爆した人は認定しないなど、症状でみるのではなく爆発時の状態でしか判断しないという最悪の認定基準を設けています。
 首相はこの基準見直しを表明したものです。
 今後の動きに期待ですね。
 私は明日から原水爆禁止世界大会へ行ってきます。今後も核廃絶、被爆者救済のために全力を尽くすことを原爆記念日の今日、決意をあらたにするものです。
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