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地下40mの
ザリガニ
<其の二>
ザリガニ発見ー!!
お、見えた見えた。
何本かライトを持ってきてくれていたので、それらを集中させてかろうじて全体像をみることができます。
ちょっと坂になっていて、その下からみた写真。
このトンネルは外径が13.7mに達し、シールドトンネルとしては世界最大のものです。
「シールドトンネル」?
「シールドトンネル」ってのは、気持ち悪いぐらいでかくて、表面が円形の掘削機械です。その表面には無数の刃がついてて、それでガリガリ削ると同時にコンクリートでトンネルを作っていってしまうというとんでもない機械です。
大きさはこんな感じです。
どしぇー。すごいですね。人間てのはこんなものまで作っちゃうんですね。
これは横浜環状北線のシールドですから、神田川取水施設で使われたのはこれよりも大きいんでしょうね。驚きです。
さあ、いよいよ(勝手に)生物調査。
坂の下にはこの前取り込んだ水がたまっています。
これまで20回近く取り込んだとか言ってたかな…。そのなかで水だけでなくいろんなもんが流されてくるわけですが、もちろんお魚さんたちも流されてきちゃうんですね。そういうのがこの地下40mで生きているんです。
おっ、見つけたー!なんだかわからない妙な魚がいました。
ドジョウじゃないよなあ…なんだこりゃ。
そして大本命!
ザリガニだああ!
よくもまあ40mも落下して無事だったなあ。でも小っちゃかったから、もしかしたらここで生まれたザリガニかなあ。なんだか不思議。
取水施設は上流には効きません
ところで最後になって恐縮ですが重大なことを言っておきます。
二年前の水害時、この取水施設が“職員の判断ミスで機能しなかったんじゃないか”というウワサが流れましたが、それはハッキリ言って間違いです。
判断ミスがあったかなかったかに関らず、取水施設は下流の水害はなくせても上流の水害はなくせないのです。
じゃあ上流の対策は?
あらためて聞いたところ、水位の低下が見られるのはせいぜい数百メートル上流までとのこと。上流の水害はそのまた上流に大小の取水施設を作るか、アスファルト舗装の浸透型舗装への抜本的改修しかありません。
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