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「集団自決」の教科書削除問題
撤回求めて11万人!!
拳をあげる県民大会参加者=29日、沖縄県宜野湾市
安倍首相に審判を下した一つのファクター。「集団自決」の教科書削除問題。
東京では大きく問題化されていなかったような気がしますが、沖縄では超重大問題として安倍政権への強い批判となっていました。
参加者数は11万人。県民十人に一人が参加したことになります。
沖縄戦「集団自決」の教科書検定
この問題は今年三月、文部科学省が沖縄戦「集団自決」に関して軍が関与したとする記述の削除・修正を求めた検定意見を来年度から使われる高校歴史教科書につけたもの。すべての教科書が書き換えられ、日本軍による命令・強制・誘導があったことが教科書から消えるという大変な歴史歪曲事件です。
日本軍が集合の指示、手榴弾の配布
渡嘉敷島の「集団自決」は凄惨を極めました。集会で発言した渡嘉敷村教育委員長は語ります。1945年3月28日、米軍が上陸した渡嘉敷島では日本軍と住民が山中に逃げ込みました。その後、防衛隊員と巡査が日本軍の陣地である北(にし)山に集まるよう伝えて回りました。
日本軍は米軍上陸直前、17歳以下の少年に手榴弾を渡しており、「自決」が始まります。
家族で殺しあう最後
円陣を組んだ家族や親族が「天皇陛下万歳」といって次々に自爆、小銃、かま、くわで家族を殺し自分も死ぬなどの「自決」もあれば、武器を持っていなかった住民は縄で首を絞めたり、木を折った棒で殴り合っての「自決」もありました。
同委員長は兄が持った手榴弾が不発。母の「生きれるまで生きる」との声に「自決場」から逃げましたが逃げる途中、父は砲弾で死にました。
歴史ありのままに
靖国派といわれる人達は日本の戦争の真実を伝えることを「自虐史観」といい、戦争の美化をすれば子どもたちに自信がわくと言いたいようです。
読谷高校の生徒は「私たちのおじぃおばぁがウソをついているというのか」と怒りの発言。「たとえ醜くても真実を知りたい、学びたい、そして伝えたい」と語ると、まさに万雷の拍手が起きました。
先日の山田区長による“従軍慰安婦は売春婦だった”という歴史歪曲にせよ、自らの歴史に真正面から向き合えない大人たちは恥を知るべきです。
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