原田あきら：石原都知事最悪の公約破り…これって許されるんですか？

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石原都知事

最悪の公約破り

…これって許されるんですか？

　都議会が閉会。石原氏は見事に公約だった都民税減税を中止しました。
　豪華海外視察旅行やゼネコン向け大型公共事業で大きな批判を浴びていた石原氏は都知事選挙中、足元がぐらつくとみるや突如「都民税減税」を公約にしました。

「共産党の好きなバラマキになる」？

　ところがこの都議会で石原氏は「共産党の好きな…一種のバラマキにつながりますので政策転換いたしました」と公約撤回してしまったのです。恐るべし石原都知事…過去に“公約なんてたいしたことない”といった首相がいましたが、完全にそれを上回る横暴さです。

二つの問題

　この発言には二つの問題があると私は思いますね。
　一つは自分の公約を「一種のバラマキ」として他人の公約かのように捨て去る行為。わざわざ「共産党の好きな」と付け加えるあたりが確信犯であることを物語っていますよね。
　自ら掲げた減税公約にたいして大嫌いな“共産党的政策”という認識があったということは、最初から選挙目当ての、そのとき言うだけの公約だったことを告白するものではありませんか！？…大問題です。

減税措置は普通の政策です

　世界を見れば臨機応変に税の軽減は行なわれています。
　たとえ一年前に決めたばかりの税でも、景気の動向、実際の国民生活の反応をみて減免したりしているのです。
　日本でも定率減税など超党派の賛成で実施されてきたじゃありませんか。
　むしろ国民生活に応じた税負担の調整は行政の責務です。これを「バラマキ」と攻撃することは柔軟な行政能力がとわれるか、国民にたいして支配者的感覚を持ち合わせた人間性を表しているかのどちらかです。

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