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秋山直紀

いよいよ黒幕的存在の登場

 守屋前事務次官の証人喚問で重要人物の名前が飛び出しました。
 といっても久間さんのことでも額賀さんのことでもありません。宴席の場にいたとされた人物、秋山直紀氏のことです。

日米軍事利権
癒着の黒幕的存在

 秋山氏は安全保障議員協議会(安全保障研究所)という団体の事務局長を務めている人物です。この団体、年に二回「日米安保戦略会議」という会議を主催しているんですが、日米の議員や高官、軍需産業が出席していました。
 国の機関でもなんでもないのに日本の軍事費の使い方や軍事方針について勝手に議論を深めている場所です。
 この事務局長が今回の「宴席接待」の場にいたことが明らかになったのです。

疑惑は兆の単位へ

 山田洋行と守屋前事務次官の一連の疑惑は、この秋山氏の登場で兆の単位の疑惑となります。
 安保戦略会議では例えば一兆円のMD(ミサイル防衛)システムが話題に。「仮想敵国」化されている北朝鮮のミサイルは距離が近すぎて打ち落とせないので、日本で導入しても使い物にならないとの指摘がありますが、この戦略会議では米企業から直接、日本の防衛省庁や国会議員に働きかけが行なわれているのです。

常任理事に自民だけでなく公明・民主

 秋山氏が事務局長を勤める安全保障議員協議会には自民党だけでなく公明党や民主党の国会議員が常任理事として名を連ねています。
 自民党からは会長に瓦力(かわらつとむ)議員、副会長には久間、額賀議員が選出されており、常任理事に公明党の国会議員や民主党のなんと前原誠司前代表が名を連ねています。

秋山氏の証人喚問には強い国民の声が必要

 もう一度言いますが、こうした日米の族議員、高官、軍需産業を結びつける役割を果たしているのが秋山氏なんです。
 もちろん宴席にいたというだけで談合と断言できるものではありません。しかし、疑惑を国民が抱くのは当然のこと。その点で証人喚問は当然ですが秋山氏の喚問は、自公民の人脈に触れることになり、日本共産党の要請とともに国民みなさんの声が必要となります。
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