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原田あきら
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総合防災訓練

中学生レスキュー隊が死体運搬…

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 11月のはじめ、総合防災訓練がありました。
 人や犬による震災のときの救助、住民による負傷者の運搬。医療チームによるトリアージュ(負傷の具合によって治療の優先度を決める)の訓練などしていました。
 これはこれで大事なことだと思うのですが、この訓練のなかで気になったのが一つ。
 中学生レスキュー隊です。

テレビで反対といった母親が浮いていた

 この間「ご近所の底力」でしたっけ? NHKのテレビで“中学生レスキュー隊で災害時の難問解決”ってな番組やってました。和田アキ子さんとか出ていたような気がします。
 日頃学校にいる中学生。まさに町の中心にいるわけで、この子達が災害時にレスキュー能力を発揮するという発想はたしかに合理的に聞こえるわけです。
 ところが番組の中である一人の母親が反対といったのです。PTAの立場から子ども達に災害時の明確な使命を与えることに不安を覚えるという意見でした。
 するとゲストからは“中学生は体は大人ですよ”とか子どもからも“使命感に溢れています!”みたいな発言が飛び交い、母親の発言はまるで親のエゴイズムのような印象を受けました。

冷静に慎重に

 アップで映し出された母親の複雑な顔が忘れられません。
 私は中学生に限らず全ての子どもが小学生から救急救命の技術を身につけていく必要があると思っていますが、たしかに明確な災害時の使命を子どもに与えるのは慎重でなくてはならないと思っています

死体運搬で中学生「うぇっ…」

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 訓練では校庭に集められた負傷者のうち、死体を体育館の「多数死体取扱指揮本部」へ中学生レスキュー隊が運んでいました。
 人形を担架に乗せ体育館に運ぶ作業が終わったところでした。女子中学生の一人が「うぇっ…」といったんです。
 それは運んできた人形が大人によって白い死体袋に納められ、チャックが閉められたときでした。そのとき初めて自分達が死体を運ぶ訓練をしていたのだと実感したのです。
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本人も消防隊も…

 私は中学生レスキュー隊にインタビューしてみました。
原田:「大震災があって本当にこの作業をするとしたらどう思う?」
女子:「たぶん無理だと思う。」
女子:「(担架のもち手を指して)持つのもいやだよね」
 
 ついでに消防隊の人にも聞いてみました。
原田:「子どもが死体運搬訓練というのはどう思いますか」
隊員:「いやー、なんとも」
原田:「ショックは受けるものですか」
隊員:「それはもう大人でも相当のショックを受けるぐらいですから。なんども思い出しちゃったりしますね」
 
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 訓練会場上空でホバリングするヘリコプター
 
 
 
中学生レスキュー隊についてあのテレビの父母が発言した理由がよくわかりました。
反対とは言いませんが一時期の流れにとらわれず、冷静に。慎重に。
 
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 豚汁を作る自衛隊。豚汁作りがとても上手だそうです。
 
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