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区立和田中学校の「夜間塾」

 区教委は中止指導せよ 

杉並区議団声明発表
 日本共産党杉並区議団は昨日(1/22)、区立和田中学校の夜間塾「夜スペ」について声明を発表し、区教育長にあてて提出しました。

競争教育に拍車をかける

 和田中の夜間塾については、藤原校長の主張、区教委の姿勢など議論を重ねた結果、都教委も指摘した教育の機会均等の問題などもさることながら、国際的学力調査にみられる学力低下の問題や荒れる子どもたちの問題などの根本原因となっている競争教育の実態に拍車をかけると判断し、その中止指導を区教委に求めたものです。
 
以下に全文を掲載します。
 
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和田中学校で進学塾が行う「夜間塾」計画に関する声明

2008年1月22日
日本共産党杉並区議団
  
一、「国連・子どもの権利委員会」が日本政府に対して二度にわたって勧告を出しているとおり、日本では異常ともいえる競争教育がすすんでいます。また、杉並区民の間にも格差が広がり、子どもの教育にも影響を及ぼしています。就学援助の受給者の増大をはじめ、経済的理由で高校進学を断念せざるをえないなど、「15の春」が泣いている事態もすくなくありません。過度な競争教育と格差が子どもの心と体をむしばみ、日本の教育を壊しています。
 
一、いま大切なことは、公教育の基本に立ち返り、その理念を貫くことです。義務教育は無償であること、すべての子どもたちに普通教育の学力を保証する機会均等であることです。子どもの育ちあう地域の中で、父母とともに地域の方々の応援を受けて、子どもたちと教師、学校ぐるみで「人格の完成を目指し」て教育が行われなければなりません。共生と共同、協同こそが子どもたちの力を発揮するという公教育の理念を貫くべきです。
 
一、このような中で、杉並区立和田中学校の学校支援本部が設立しようとしている「夜間塾」が内外に波紋を広げています。同校校長の藤原氏は、夜間塾を進学塾と位置付け、「私学に行かずにすむ受験サポート」「私立を超えた公立校の確立」と言明しています。
 
一、夜間塾は、(1)塾への参加は試験による選抜と費用の負担ができる家庭の子だけが対象です。本来「公教育の立場」からすれば、費用の負担等は義務教育の機会均等原則に反する、(2)特定の進学塾に学校施設を利用させることは営利性があり、学校施設の公共性に抵触する、(3)教材開発に校長及び副校長、教頭、教師が関与することは、公務員の兼業、兼職の適正な手続きの観点から疑義がある、など公教育の在り方をゆがめる重大問題点を抱えています。
都教委も公教育のあり方の点から疑義を指摘しています。
 
一、藤原校長や杉並教育委員会は、「学校とは別である。教育課程外であり、地方分権の中での施策だから都教委から指図を受けるものではない」旨報じられていますが、どんなに強弁しても、公立学校のあるべき姿でないことは明白です。
 今回杉並区立和田中学校で行われようとしている大手進学塾に頼る夜間塾は、とうてい許されるものではなく、ただちに中止すべきです。
 
一、日本共産党杉並区議団は1月10日、杉並区教育委員会に対して、杉並区立和田中学校における今回の施策の中止を指導することを申し入れました。
 日本共産党杉並区議団は、これからも、子どもたちの健やかな成長・発達を願って、教師、地域の方々、PTA関係者、保護者、子どもたちとともに力をつくす決意です。
 
                以上
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