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226事件の渡辺錠太郎邸が解体
上荻二丁目に住んでいる友人から教えてもらいました。
226事件(1936年)で殺害された渡辺(渡邊)錠太郎という当時陸軍教育総監だった人の家が解体されるそうです。
歴史遺産として「すぎなみ学倶楽部」でも紹介された建物です。そこには当時9歳だった次女の和子さんの手記も取り上げられていますが、目の前で父が殺害された風景が極めて生々しい文章で表現されていますので見るときは気をつけてください。
(
http://www.suginamigaku.org/content_disp.php?c=44234d474794b&n=2
)
226事件とは?
渡邊錠太郎
朝鮮半島を植民地化(1910年)してから26年もたち、終戦の9年前となる1936年。日中戦争勃発から二年たち、国家総動員法ができる二年前の出来事です。
青年将校らが「昭和維新断行・尊皇討奸」というスローガンを掲げて政府の転覆を狙いました。まあいってみれば、もっと予算よこせ! 天皇の絶対制をもっと高めろ! みたいなことだったんですね。
日本の血みどろの戦争を突き進む結節点にある事件といえます。クーデターというより、政府の暴走や絶対主義的天皇制の確立に拍車をかけた事件でした。
70年間そのまま
その事件で殺害された一人、渡邊錠太郎の邸宅が事件当時のままで70年間現存していたというのがすごいですね。
ところがとうとう解体が決定。「すぎなみ学倶楽部」でも残したいと書いてありましたが何とかならないでしょうかね。
でも明日なんですよね、解体は…。
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