原田あきら：ある保育士の定年

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ある保育士の定年

　いつも子ども会でお世話になっている保育士の方が定年となりました。
　私立保育園の名物先生。
　彼女が持っているＴシャツはなんと卒園した子どもたちからのプレゼントだといいます。
　デザインもその中の一人が手がけたものです。
　二十歳を超え、青年になっても忘れない保育園。そして縁の切れない仲間たち。
　
　
　
　
　
　
　
　

　なんだか見るだけで目頭が熱くなりそうです。青年になってもこんな優しい気持ちを育ててあげている保育術（？）に脱帽です。
　保育園のすごい可能性を教えてくれます。

でも民間委託は逆の影響

　さて、公立保育園の民間委託はまさに“民間の創造性”を表看板にして行われていますが、低賃金のために職員がコロコロと入れ替わったり…とてもじゃありませんが卒園児が大人になってから先生と会うことなどないでしょうね。　
　最後に、Ｔシャツと一緒に送られた手紙にはこんなことが書いてありました。
　
「先生に出会って、みんなといっしょにいまもこうしていられて私は幸せです」　
　
　“こういう子どもの声を聞きたい！”から始まる保育行政を求めます。
　区立保育園の保育士に時間的、精神的余裕を用意し、区立保育園でこそ職員の想像性豊かな保育が行われる環境を整えてほしいものです。

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