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原田あきら
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意外と深刻…

ハクビシン問題

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 ある日、阿佐ヶ谷の桃園川を歩いていると猫よりも体が長いそんなにすばしっこくない影が…
 いたちのようなその体。追いかけてみると民家の壁を雨どいを使って90度に登っていきます。
 ハクビシンでした。

区内だけでなく全都で問題に

 野生動物を見たという感動を覚えていたのもつかの間。私の活動地域である松ノ木でハクビシン問題が発生しました。
 ため糞をする習性のあるハクビシンは大きな日本家屋の屋根裏に侵入し、大量の糞と尿の山を気づきます。それが真っ黒い液体となって居住空間に落ちてくるのですからたまりません…。
 こうした被害が区内でもわりと広範に出ているようです。すでに東京都でも問題になってきているとのこと。

サーズを媒介?

 恐ろしいのは猫と違って下水も屋根裏もどこでもいきますから、その体に雑菌をまとって撒き散らしてしまうことです。最近ではSARS(サーズ)ウイルスの媒介で話題になったのがこのハクビシンです。ため糞の山にはノミ・ダニが大量発生するそうです。

鳥獣保護法で勝手な駆除は禁止

 動物愛護法を非難するものでは決してありませんが、これによってハクビシンは勝手に駆除することができません。でもまあ、どうせ素人には捕まえられませんが。
 専門業者に頼むと何万円もします。屋根裏の清掃と合わせて10万を超えることも。不当な請求もあると聞きますのでご注意ください。
 外来種ではなく在来種との説もあり、外来種としても歴史は古く(昭和初期)、そもそも人間社会と自然の共存のひずみから起きている問題という面が強くあり、むやみな捕獲殺傷はたしかに問題があるかもしれません。この点いささか悩ましい…
 そんななか私の住む成田東地域でもハクビシンが出たとの情報が…
(08.7.30)
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