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「ペシャワール会」伊藤和也さんの死を悼む

 どこに怒りをもっていけば…

 アフガニスタンでNGOのスタッフをしていた伊藤和也さんが武装勢力に拉致され、殺害されました。
 アフガンのために献身した青年が逆にアフガンの銃弾に倒れる…この矛盾をどう整理すればいいのか…怒りの向けどころに正直迷います。
 ただ、伊藤さんが所属していた「ペシャワール会」というNGOは常々、“アフガニスタンの治安は武力によって改善はしない。空腹にあえぐ人々を救ってこそ改善される”と訴えてきました。
 この言葉をかみしめたいと思います。

暴力の連鎖はどうやったら止められるのか?

 アフガンやイラクにいって武装勢力に加勢すれば家族を養える、あるいは家族の敵を討てる…と家族のことを思って他人の家族をあやめる…。こんなに悲しい矛盾、悲しい暴力の連鎖が起きています。
 そんな悲劇を続けさせていいのか?
 私達日本人は今こそ「国際貢献」という言葉に対してそのことを問わねばなりません。
 「ペシャワール会」の言う“空腹にあえぐ人々を救ってこそ治安は改善される”という言葉の重みがいま増しているのではないでしょうか。

アメリカの軍事戦略を支える日本政府

 そんななか日本の政府は、アフガニスタンを混乱に陥れたアメリカの軍事戦略に、逆に加担する行動をとっています。
 01年以降、自衛隊はインド洋までいってアメリカの軍艦に給油しています。治安の悪化にこそ貢献すれ、治安の改善には役に立たない「国際貢献」を行っているのです。

どうせ送るなら…

 日本人だってガソリンの高騰で大変なときに、なぜ湯水のごとくに税金を投入してインド洋まで行って給油しなければならないのか。
 どうせ送るならペシャワール会のいうように、綺麗な水と豊かな農業をこそ提供したいじゃないですか。
 それを身をもって実践していた伊藤和也さんに敬意を表すと共にその死をいたみます。
 自民党と公明党は秋の臨時国会で新テロ特措法案を強行採決し、自衛隊の海外派兵の延長を考えているようです。
 来るべき解散総選挙では、こうした平和の問題も争点にしなければならない。軍艦のための油を送る政治か、水や農地を提供する政治か。
 それが問われます。
(08.8.28)
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