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福田首相辞任!
ある意味、彼は任務を全うしましたね…すごいです
まあどんな形にせよ、解散総選挙が近いのは感じていました。
初めてみた石原のぶてる氏の朝の演説、オリンピック中にもかかわらず落ち続ける福田首相の支持率(に加えて大田農水省の事務所費問題)、公明党の「定額減税」なる選挙対策…いよいよ解散だなって。
一月選挙が大体の予想だったようですが、完全に早まりましたね。忙しくなります。しかし実は私はそう思って8月の最初には党員と意思統一をしていました。
流れのなかで見る
そもそも福田内閣やその前の安倍内閣とはなんだったのか。流れの中で見る必要があると思います。
二つの内閣に共通するのは、電撃辞任なんかではなく、完全に小泉政治の尻拭いの役をおおせつかっていたというところです。
安倍首相や福田首相ともに小泉首相のときとは違ってマスコミからの批判が絶えませんでした。
そりゃそうです。二人の内閣のときに国民の生活が困窮、社会不安が増大していったからです。青年の雇用悪化の顕在化、高齢者医療の衰退、増税負担増の嵐etc…ぜーんぶ小泉さんのときに決められ、安倍、福田内閣のときに行われたんです。
多くの人は「今の首相が悪い」と思う
小泉さんに食い散らかされた日本社会はその後の“お掃除内閣”に引き継がれたわけです。
財界やアメリカのための施策を国民の負担でまかない、それによって起こる社会不安は安倍さんや福田さんがかぶるって寸法です。国民のほとんどはこうした社会不安の原因が何年も前の政治にあるとは思いません。安倍や福田が悪い。起きた問題に対応できていないからさらに悪い…となっていきました。
いい仕事してますねえ
テレビの何もわかっていないコメンテーターは“安倍さんも福田さんも小泉さんの改革を続けることができなかったからダメだ”なんていっていました。
しかし、その意味では安倍さんも福田さんもよくやりましたよ。見事にこの間のメチャクチャな小泉政治をやりきりましたもの。“75歳以上はそのうち死ぬから、もったいないから医療費を抑制する”なーんていう後期高齢者医療制度とかよくも実行に移せたもんです。
それでもって「小泉さん待望論」をテレビのコメンテーターやゲストの口から飛び出させるあたり、安倍さんも福田さんもいい仕事してます。演じきりましたね。まあ、安倍さんの場合は本当に病気になったんでしょうけど…。
「改革」への批判が回避されている問題
財界やアメリカの僕(しもべ)たる小泉首相による「改革路線」。青年の奴隷的労働を導入させたり、高齢者の医療に「自己責任」が持ち込まれたり、財界の税金がメチャクチャ下げられたり…たいした「改革」です。
今はまだこの「改革路線」自体への国民的批判が回避されています。批判が安倍や福田の二人だけに集中している…。ここに最大の彼らの使命があり、彼らは見事にその任務をまっとうしているとみるべきです。
解散総選挙では、この「改革路線」そのものへの国民的批判を作り出すことが重要になっています。
民主党は「改革が足りない」って言ってますからね。「改革路線」自体への批判が起きないまま民主党が政権に就けば、今以上に恐ろしい使命を財界から下されることになるでしょう。
もう立ち上がらねば。日本共産党の出番です。
(08/09/02)
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