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オバマ大統領誕生
初の黒人大統領の価値を活かせるか
オバマ大統領が誕生しましたね。やっぱり私的に気になるのはイラク政策ですね。
イラクから撤退すると同時に、混乱したイラク国民の生活支援に努められるかどうかです。
この財政の無駄遣いや暴力から手を引かないとアメリカ国民の暮らしも救えないですからね。
これはアメリカ財界とのしがらみもありかなり難しいことであって…オバマはできるのかな…
アフガンでの「テロとの戦い」
その点ではすごく不安ですね。だって、イラクからは撤退といっておきながら、アフガンには「テロとの戦い」に行くっていってるんですもの…
思えば今回のイラク戦争は共和党が起こしていますが、かの有名なベトナム戦争は民主党が…。軍事行動によって国連からの非難決議を3年に一度くらいのペースであげられてきたアメリカ。共か民かで暴力は止まっていません。
「死の商人」ともいわれる軍需産業界から莫大な献金を共に受け取る共和党と民主党がこのしがらみから逃れられるか…私は極めて疑問です。
他党は、出馬するのに署名が必要?
アメリカ大統領選挙には、実は共和党と民主党以外で選挙に出ることが制限されています。
二つ以外の政党あるいは個人が、大統領選挙に候補者を出したいと思ったら、なんと署名を何万人分も集めなければならないのです。しかも国民の47%が“第三の党が必要”と言っているにもかかわらずですよ…
ちなみにこの大統領選挙には二人以外に、無所属ネーダー氏、リバタリアン党バー氏、緑の党マッキニー氏が立候補。さらにちなみにしんぶん赤旗には経歴付で他候補も紹介されています。さすが!
黒人大統領の価値をどう活かすか
アメリカでは日本では考えられないほどの大規模な、そして巧みな黒人差別が、アメリカ支配層の戦略にもとづいて生み出されています。これは“富める者がさらに富み、貧しき者がさらに貧する”アメリカの構造を下支えしています。
この支配戦略を打ち破る、国民運動の形としてのオバマ氏の出現。そしてアメリカ財界の利益を代表するアメリカ二大政党の延命装置としてのオバマ氏の出現。この二つがせめぎ合っています。
いままでは後者が勝ってきたでしょう。はっきりいって“二大政党を代表して”誕生したオバマ氏です。が、国民の声に押され、黒人の大統領が誕生したという社会的衝撃にうまく乗じて、軍産複合体(軍需と産業が一体)となっているアメリカ社会にメスを入れるかもしれない…その期待をオバマに実現させるのはアメリカ国民の声以外にありません。
(08.11.5)
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