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阿佐ヶ谷住宅建替え問題

 都市計画審議会で紛糾!

 本日、都市計画審議会(以後「都計審」)があり、阿佐ヶ谷住宅の建替え計画が報告されました。
 第一種低層住居専用地域に6階建てを建てるという同計画。いよいよ都計審に区から報告がおこなわれ、来年2月の区による説明会開催、広告縦覧(区民意見の募集)に手続きが移ろうとしています。

厳しい質問相次ぐ

 今日の都計審では専門家の方々から厳しい意見が相次ぎました。
 キーワードは「公共性」です。
 低層住居地域に6階建てを建てるのですから、近隣の住民には圧迫感など住環境に相当の負荷を与えることとなります。それを押してでもやった方がいいという理由に、区はこの「公共性」をあげているのです。計画に相当の「公共性」を持たせない限り、全国の低層住居地域に20mもの建築計画を横行させるきっかけになってしまいますから、まさにこの阿佐ヶ谷住宅建替え計画に「公共性」があるかどうか…これが最大のポイントとなります。
 そして公共性がないという指摘が相次いだのが本日の都計審の結果でした。

良好な樹木1000本近くを伐採

 区は防災やみどりの観点から建替え計画に示された提供公園や東西道路の設置を高く評価。「公共性」が高いと計画推進の論拠にしています。
 しかし、提供公園や道路の新設では、低層住居地域に6階建てを建てるという環境破壊を補えないと指摘するものです。
 また、1000本近くの良好な樹木が伐採されることなど、公共性の名に値しないと東京大学の石川幹子教授から厳しく区は指摘されました。
 たしかに緑を大事にする観点と持ち出していながら、1000本の樹木を伐採する計画を推進する行為は矛盾しているように感じます。

自由民主党杉並区議団の委員が計画賛成の意見

 そんななか自民党の大泉時男委員が発言。計画推進の立場を表明しました。さらには計画が進まない現状についてのべたのでしょうか、阿佐ヶ谷住宅住民への「いじめ」とも発言しました。
 民主党や区政杉並クラブはこの問題で発言しませんでした。
 反対の立場からは奥山たえこ(社民みどり)、原口昭人(日本共産党)から発言がありました。

テレビ局が取材

 TBSのテレビクルーが来ていましたね。どういう取材になるのでしょうか。いよいよ大きな社会問題として取り上げられつつあるようです。
 緑豊かな住環境を標榜する杉並区がこのような計画を推進することは、私は自己矛盾をきたしていると指摘するものです。
(08.12.16)
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