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成人式
いってきました!
区長は戦死者の遺書の読み聞かせと昭和天皇礼賛スピーチ
今年も成人の日、杉並公会堂で成人式が行われました。
私は毎年の恒例行事としてこの成人式でお祝いのメッセージと共に政治報告などさせてもらっています。
最近は近所の子や少年団の子達が成人式を迎えるという恐ろしい現象を目の当たりにしています…
この日も数名の新成人に「あきら!」と呼び止められました。
気になる区長のスピーチ
侵略戦争美化を特徴とする区長の歴史観。最近ではそういう政治家が増えており、新保守主義とも言われるようです。そんな区長、今年は君が代斉唱で歌手まで呼んでましたね。そして気になる区長のスピーチ。今年もまた特攻隊の遺書がでてくるか…
でました。
特攻隊とは言いませんでしたが突然「遺書を読みます」って言われて新成人もちょっとざわついてましたね。
さて、先人を敬うってのは大事であって、ちょっと説教くさいですが成人式のスピーチとしてはおかしくありません。しかし、“戦争で死んだ人がいたから今の君達がいる”って言うのはおかしいのですね。むしろそうやって、若者が特攻なんてしなくていい時代になったから君達の幸せがある!そう言うべきですね。
昭和天皇は素晴らしい人だった?
そしてわりとサプライズだったのが昭和天皇礼賛スピーチ。
突然、昭和天皇は素晴らしい人だったみたいに話が始まったんです。区長の話では…
ある日、皇居だか別荘だかの庭の草が綺麗に刈られていたんですって。それで天皇がどうしてかと聞いたら、庭師なんでしょうか、雑草が生えていたので刈ったんですと応えたそうです。すると昭和天皇は“雑草などという草はない。すべての植物に名前があるんだ、今後は気をつけるように”って言ったんですって。
お世辞にもあんまり感動的な話だとは思えませんでしたがなぜ突然、昭和天皇礼賛か…
しかし、その庭師は思わなかったんですかね。
『雑草どころか国民の命さえ軽く戦争に投げ出させたあんたがよく言うよ』
って。
それに比べてブラザートムさんの記念公演は素晴らしかった!
この日、横浜で次男が成人の日を迎えているというトムさん。そのことをいうと会場から「おめでとう!」と声があがり「ありがとう!」と会場に返していました。これで一気に会場と一体になっちゃいました。
そして「子育ては本当にめんどくさかった」と暴言。しかし、自分たちの親の言葉と思って新成人は聞き入ります。“ものすごいいろんなグチャグチャしたこととかあった”って率直に言ってくれたんで、「そういうもんかあ」って親の苦労を思っちゃいました。
でも成人式を迎えるにあたって息子から飲んだ席で「あんたの子どもでよかった」って言われて最高に嬉しかったんだ…というと会場はみんな自分の親のことを考えました。自分も言ってみようかなって。
そしてでました。カッコよかったです…
「今、世界で戦争とか起きてるけど、戦争になったら逃げてくれ! 」
って。
国のためとか考えなくていい。あなたたちさえ幸せでいてくれたらと親は本当に思っているって言うんです。
「親のいない人は必ず周りにあなたを見てくれている人がいる。幸せになってほしいって願っている人がいるんだよ」ともいってました。
新成人は歌とピアノ、トムさんのこの「親を代表しての言葉」でハンカチを使わずにはいられませんでした。
特攻隊の遺書を読んで昭和天皇を礼賛し、周りの人への感謝をもっと持て!とばかりに新成人に迫る区長との対比が印象的でした。
新成人のみなさん。成人の日おめでとう。「グチャグチャ」になるほど…そんな風にして一生懸命育てられてきたあなたたち一人一人の夢や希望が大きく広がっていくような社会をつくるために私達もがんばります。ましてや踏み付けにするような社会は即刻変えていかねばならないと決意を新たにします。今年新成人となられた区内4853人のみなさんと共に。
(09.1.13)
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