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「村上龍x志位和夫」…
なかなか見応えがありましたね
村上氏の忌憚(きたん)のない指摘や質問が日本共産党の主要な主張を引き出していましたね。
資本主義の本質に迫る質問もありました。
志位さんの発言で“資本主義とは利潤第一主義であり、私達はそうではない社会の理想を持っています”というくだりはよかったですね。
今の日本はあきらかに利潤第一主義が暴走し、国民主権という大原則までもが脅かされています。
「大企業が主人公」で「国民が主人公」でなくなっているんです。
0.2秒
ところで私の出演があったことに気付けた人はいたでしょうか。
私さえ気付きませんでした…が、0.2秒ほど出ていたことがわかりました。会議の風景の一部として。
でもまあ、そのかわり新入党員の青年が顔出しで出ていましたね。大胆です。インタビューは番組の製作意図がやや強引に影響したものでしたが、なかなか面白かったです。
0.2%
ところで0.2といえば番組でも話題に上がっていましたが、企業の内部留保。設備投資にも株主配当にも使われずに腹に溜め込まれたお金が大企業(資本金10億円以上の企業)には230兆円もあります。
たとえば自動車業界だけでも30兆円近くとなっており、その0.2%で各社のリストラ計画を撤回することができます。
村上氏の司会は面白かった
村上氏は労働者の正社員化など行えば企業が海外へ逃げてしまうという見解も持ちながら、今の派遣労働者の実態には社会の未来がないとも指摘。そのジレンマの解消に日本共産党の答えを求めていたように感じました。
志位委員長は内部留保の総額からみればまさに微々たる企業努力で労働者の首は守れることを指摘し応えていました。
村上氏はなんていうか一般の目線に立って、率直に視聴者が共産党に問いたい質問をしてくれていたように感じます。
だからこそ志位さんも資本論を取り出すなどかなり突っ込んで応えることができました。
小池栄子さんの「いま初めてマルクスに触れました」
という言葉は新鮮でしたね。
ルールある資本主義で一致
“資本家と労働者が対立する時代じゃない”“資本家による搾取はあるのか”といった村上氏の質問に志位委員長ははっきりと「対立」や「搾取」はあるのだと指摘。しかし同時に資本家を倒せといっているわけではないことも示しました。企業が社会的責任をしっかりと自覚し、ルールある資本主義をつくっていくという点で大きく一致点が見出されていたように感じた番組でした。
(09.1.20)
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