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阿佐ヶ谷住宅建替え問題

3月27日にいよいよ初戦!

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 阿佐ヶ谷住宅問題で杉並区都市計画審議会が行われ、いよいよその場での賛否が問われます。
 区計審での賛否ははっきりいって重大な場面ですが、あえて初戦と記したいと思います。
 ここには各会派の区議会議員も参加しますからこの人たちの姿勢は重要です。ちなみに自民党や民主党がこの間、賛成意見を議会で表明しています。公明党は態度表明をまだしていないようですね。
 さて、これに先立って近隣住民と学者など専門家、住宅住民も交えてのシンポジウムがありました。
 各専門化が阿佐ヶ谷住宅における団地建築としての価値や、育まれた自然の重要性、高さなど規制緩和なく建替える場合の諸案紹介など非常に興味深いシンポとなりました。
 
 
 
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 これは阿佐ヶ谷住宅の新築時の写真です。これをみてわかりますが、実は造られた当時には今のような自然はなかったのです。いまの阿佐ヶ谷住宅の自然はほとんどが50年かけて住宅住民が育んできたものだったのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 ちなみに現在の阿佐ヶ谷住宅の自然。私が好きなスポットです。美しすぎます。これで南阿佐ヶ谷から二分ですからね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 東大の大学院教授であり、杉並区都市計画審議会委員である石川幹子先生の話は素晴らしかったですね。
 住宅内の自然が育まれるには住宅住民の他に、武蔵野に生息する鳥が役割を果たしてきたというんです。
 先生が言うには、阿佐ヶ谷住宅にはたしかに貴重な樹木が存在するわけではないそうです。しかしむしろ武蔵野の本来の自然が持っていた植生がそのまま再現されていると。鳥などが運んできた種がそのまま根付いて生えている…そんな樹木が多くみられるというんですね。 
“50年かけた大いなる実験だ” 
そう先生は言われました。なにかロマンを感じる言葉ですよね。
 広場を作り、自然のままにおいておけば武蔵野の自然が取り戻されていくことの証明だという意味でしょう。
 ところがここでこの写真の意味をば…実は無数の赤の点は計画で伐採されてしまう樹木をさしているのです。残される可能性のある黒のマークは端っこにちょこっと見えるのみです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 この公園と住宅が混在するような奇跡的な空間に、替わって建つのがこのマンションです。第一種低層住居専用地域に6階建ての異様なボリュームをもつ建築物です。
 囲まれたところにできるなかなか大きな広場も、下は巨大な駐車場となりますので、今のような自然を期待してはいけなさそうです。
 住宅住民や武蔵野の生態系が造りだした奇跡の空間。その価値を認めて区が予算出動などして保存できないものか…
(09.3.24)
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