原田あきら：アレンネルソンさん死去

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アレンネルソンさん死去

　昨年の二月、杉並で250人の参加者を集めた平和企画「アレンネルソンさんと語ろう」のアレンさんが3月25日、多発性骨髄腫で亡くなりました。
　アレンさんは海兵隊のベトナム帰還兵で、戦争後遺症に悩まされました（いわゆるＰＴＳＤ）。しかし、それを克服してからは、というよりＰＴＳＤに襲われながらもアメリカ国内から世界中で戦争の恐ろしさや、愚かさを告発する講演活動を展開されていました。
　昨年の二月に杉並を訪れときの様子は私のＨＰにも記録してあります。
【http://www.yuiyuidori.net/jcpskd-harada/html/menu2/2008/20080207131835.html】

多発性骨髄腫

　いわゆる血液の癌です。異常な血液が造られてしまい、それが様々な症状を引き起こします。すごい骨の痛みがあるそうです。辛かったでしょうね。
　何よりも、突然、余命数ヶ月という過酷な宣告となるのが恐ろしいです。アメリカではベトナム帰還兵に多い病気らしく、「枯葉剤」の影響だといわれています。

　放射能と同じように戦争の爪あとがこんなにも長く人の体を傷つけ、その人の人生やまわりの人たちに惨い影響を与えてしまうのですね。
　彼の死はあまりにも早く、私たちの折鶴は残念ながら間に合いませんでした。それでも今度ご家族に届けたいと思っています。
　心からのご冥福を祈ります。
（09.3.28）

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