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阿佐ヶ谷住宅建替え計画が都市計画審議会で決定 

20名中、6人が反対、3名が白票

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 第一種低層住居専用地域に6階建て20mのマンションを建てる計画が決定されました。
 去る3月27日の都市計画審議会にて。採決結果は20名中、6人が反対、3名が白票。11名の賛成で決定されました。3名の白票は何を意味するのか知りたいところですが、そうした“白票です”的な意見は審議会では出ませんでした。
 会派議員で明確に反対を示してきたのは日本共産党と社民みどり。自民党と民主党は議会で賛成の側からの質問をしています。

公明党、区政杉並クラブの存在意義が問われる

 公明党は議会では“さわらぬ神にたたり無し”ってとこですかね。この日も公明党と同じく与党の区政杉並クラブの岩田いくま議員(この会派は一人一人スタンスが違うようなので審議会に参加した議員の名前を書いておきます)は、賛成とも反対とも意見を出しませんでした。何のための「審議」委員なのか問われます。質疑もなく、おまけに無記名投票でしたので、この人たちの賛否はみなさんの予想に任せます。

自民党から審議打ち切り動議

 議論が進む中、自民民主党杉並区議団の審議委員から採決を求める動議がありました。
 これにたいし20名中、動議に賛成が10名、反対が8名、白票2名という結果となり、先ほどの採決結果にいたりました。
 この両方の採決結果を見比べてわかることは、都市計画賛成派の中でもこの動議はおかしいと感じた人がいたということです。
 これほど重大な審議で即採決の動議を出すなど、審議の打ち切りといわれて仕方ないのではないでしょうか。

選挙もこの問題での一つの戦場

 こうしたまちづくりに関わる各党の重大な判断が、この地域で今年の衆院選や都議選に反映されることを望みます。なぜならそれが住民のもつ最大の武器だからです。この武器を恐れない政治家が多すぎる気がしますが、それは住民が武器として機能させていないことと直結しています。

予想される今後の建替え計画の困難

 さて話は戻り、どうもこの決定によって計画がスムーズに進むわけではなさそうだということを指摘します。
 この間の記事にも書きましたが、地権者の中からも反対する声が出ています。東西道路の「付け替え」などで計画が大きく遅れる可能性があります。
 反対の声を押し切って強引な計画推進を図ることも区にはできますが、その際にはそうした区の行動を批判する運動が重大に展開されるでしょう。
 今後の世論の高まりも予想されます。
 逆にこの都市計画決定が、“速やかな建替え”の妨げになる可能性があるのです。
(09.3.30)
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