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北朝鮮「ロケット」問題
北朝鮮の無法ぶりにはあきれますし、政府のしかるべき対応は必要です。
しかし、政府のしかるべき対応とは今いったい何をすることでしょうか。そのヒントはこれまでの政府の方針にこそ明確に表れています。
外交努力最優先の大原則
北朝鮮経済制裁決議である国連安保理決議第1718号13項は『外交努力を強化し、緊張を悪化させるおそれのあるいかなる行動も差し控え』ると明記しています。
北朝鮮の国内事情、その国のたどった歴史的特殊性を考えれば単に軍事的対応だけで押しても、かえって話をこじらせていると指摘しているんでしょうね。
そこで日朝平壌宣言でも何か問題が起こったときはいつでも話し合いで解決すると決められているのです。この政府自らの方針で行動することがまず、今の政府のしかるべき対応ではないでしょうか。
なぜ北朝鮮とテーブルにつけない?
紆余曲折はありながらもこの間の拉致問題での動きはこの方針のなかで作られてきました。むしろ、安倍元首相みたいに人気を当て込んだ“強硬路線”など打ち出して問題をこじらせているところがあります。
さて、やっと国会が外交努力の一環といえる、北朝鮮の「ロケット」発射を非難する意見書を全会一致であげましたね。しかしはっきりいって、ミサイル防衛システム(MD)を発動させるか、させないかの話の前におこなわれるべきでした。
しかも今回は議会が動いたものであって、政府が外交を通じた努力をしたわけではありません。北朝鮮にロケット発射を自制するよう政府自らが求めるという外交手段を用いるべきです。
アメリカでももっている、北朝鮮と直接電話するようなホットライン。これがないのは本当におかしいですね。
だいたい当たるんですかね
ところで一つ気になることは…
ミサイル防衛システムですね。ほんとに発動されたとして、当たるんですかね…?
北朝鮮で打ったロケットは10分もしないで日本上空を通過するっていうじゃありませんか。そんな短時間にミサイルが発射されちゃうシステムなんて、むしろミスがないのかとか怖いですし、だいたい音速を超えて飛んでくるロケットをですね、その数分間で動きを解析して、これまたおんなじくらいの速さでとぶミサイルで撃ち落とすなんて神業が出来るんですかね。
専門家はできないって言ってましたが…。
まあ、こっからは冗談ですが、もしかして夜打たれたときに首相がホテルのバーで呑んでて発動の許可を取れませんでしたとか言ったら笑い話ですね。ま、これはあくまでも冗談ですが…
(09.3.31)
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