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「区長からのEメール」に驚き…

 広報に出てくる区長のEメール。そこに保育のことが書かれていましたが…

言い訳もはなはだしい

 まず冒頭、180名という待機児を出してしまったことについて「心よりおわび申し上げます」と切り出しつつ、以後は言い訳に終始します。
 この現象は「昨秋の突然の経済危機により」と言っていますが、これはおかしい。なぜなら杉並区の待機児は昨年の4月には80名を超えています。区長がEメールで13名まで減らしたといったのは、一昨年の話です。
 区の待機児問題がテレビに出たときだけ「心よりおわび申し上げます」というのはどうにも納得の行かない姿勢ですね。

少子化は若い人の意識の問題?

 区長は文章で、これまで様々な子育て施策に力を注いできたと実績を並べます。
 しかし、そもそも少子化がなぜ起こるのかについて区長は数年前の議会で“若者が自分たちの楽しみに走り、子どもを産まなくなっている”旨、議会答している人でした。そこで日本共産党区議団は経済的な問題こそ大きく少子化に影響しているということを指摘し、妊産婦検診の支援拡大など求めてきました。そしてその実施の際には“出産をためらわせるような経済的負担に助成するもの”といった答弁を出させた経緯があります。

“自治体のやることではない”→“結果、出生率は大きく回復”

 子どもの医療費無料化のときなんてすごかったんですよ。実施の一年前に党区議団が議案提案した無料化案には自民、公明、民主、社民も反対したのに加えて、区長なんて“自治体がやることではない”“効果があるのか疑わしい”とまで言ってたんですから…。
 そして一年越しでもう一回党区議団が議案提案し、結果を区民に公表しようとしたときでした。たまらんとばかりに区長の側から突然提案されたのが中学生までの医療費無料化です。
 それがどうです?
 あれだけしぶしぶやった施策なのに今では「その結果、合計特殊出生率は…大きく回復」みたいに手柄として書いているわけです。
 子育て応援券はハッキリ言って保育園に入れることができた人には使いづらく、保育園に入れられなかった親がひととき保育などで使い切ってしまうという現状があり、結局求められている背景には待機児問題があります。

保育

 区長はあらたな施設増設などで500人の定員を広げてきたといいますが多くは認証保育の増設と認可保育園の定員増(=詰め込み)です。
 これまでの待機児解消を認可保育園の増設で対処してきて、定員増を最後のカードにとっていたなら、今回の大量申請にも緊急に応えられたはずです。
 「Eメール」では最後に子ども一人にゼロ歳児で50万かかるなどといって財源の不安をあおり、結局、保育に区がそんなに金をかけるつもりはないと締めくくっているかっこうですが、語るに落ちるとはこのことです。
 毎年150億円もの税金をため込むなんてやめれば、100人規模の保育園を運営するのは区長の試算だと5千万円で済むのですから待機児解消は簡単なはずです。お金の問題じゃありません。区長のやる気次第です。
(09.4.2)
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