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教科書採択の日取りは8月12日に決定

 教科書採択の日程が決定しました。8月12日です。
 四年に一度の採択となる公立中学校の教科書採択。自治体ごとにどの教科書を使うか決めることになっています。

四年前…山田区長の暴挙

 四年前、杉並区であの「つくる会」教科書が採択されたことは知られています。
 採択権があるのは教育委員と教育長の5人です。この10年間、「つくる会」教科書に反対していた教育委員が区長によって首をすげ替えられ、統一教会の機関紙に執筆を行ったり、“従軍慰安婦は売春婦”などとアメリカの講演で発言して非難を浴びていた人物が杉並区の教育委員に置かれるなどしてきました。
 前回、「つくる会」教科書に賛成した納冨教育長(当時)は採択後、良心の呵責に耐えられなかったのか突然の辞任劇(まあ、その後のうのうと再任用されているのが不思議…)。今回も、前回「つくる会教科書」に反対した教育委員がさらに首をすげ替えられ、その後任人事では、やはり教育勅語を賛美する人物の名が挙がるも様々な理由で与野党含めて反対の声が上がり内定取り消しになるなどなど…波乱の情況を呈しています。

周りの人や専門家の意見を聞かない

 教科書採択ははっきり言って5人の委員の知識だけで選ぶには荷が重過ぎます。
 百数十冊とある無数の教科書を全部見てどれがいいこれがいいと判断するのはほぼ無理です。
 だいたい教育委員は教科書に専門知識のある人選が行われているわけでもありません。
 採択の際には現場教師や学者など専門家の意見を取り入れた調査報告書が提出されます。
 教育委員はそうした参考資料を手にすることが出来ます。
 しかし前回は、そうした報告書でもっとも評価の低かった「つくる会」教科書が採択されました。つまり教育長と大蔵氏、宮坂氏の3人は、人の話を聞かず、闇雲に「つくる会」教科書に決めてしまったのです。国語や数学など他の教科書では同じ調査報告書で一番評価の高かったものが採択されています…。
 新しく教育委員となられた大橋辰雄委員は、人事案件のとき、我党区議団が直接お話をお聞きしました。すると教科書採択は“周りの人や先生の話を聞いて決める”と表明したので、その議案に反対はしませんでした。

決戦は水曜日

 さあ、決戦の水曜日に向けて世論を盛り上げることが重要です。
 「世論を盛り上げる」というのは何も教育委員たちに圧力をかけろという意味ではありません。教育や歴史認識という問題に関わって人々の関心が高まれば高まるほど、横暴を許さず、社会のルールを守れとの社会的要求が高まります。
 その社会的要求による力が正常に働けば、どんな教科書が選ばれようとそれは民主主義のもとで尊重されるべきです。が、今はその力が働いていないのが現状…世論の関心が低いせいです。
 前回のようにほぼ全ての人がおかしいといっている教科書を一部の人に採択を任せて、教科書を選択する権利を持たない中学生に押し付けるのは社会のルールに反していると指摘せざるを得ません。
 区民の関心を高め、「社会のルールを守れ」の声をあげていきましょう。
(09.7.25)
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