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原田あきら
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杉並区“落書き消し大会”?

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 お休みの日に子どもたちがたくさん区役所前に集まっていましたので声をかけてみました。
 「なにやっているの?」
 「落書きを消します」
 それはそれは関心関心。わざわざお休みを使って青梅街道の落書きを消すとか…

落書き消しに大型バス数台…

 子どもたちがたくさんいたので自転車が止められず、中杉通り沿いの駐輪場に止めにいきました。
 すると大型バスが何台も停めてある。やけに大掛かりだな。区が大々的にやらなければこうはいかないなと思い、あらためて会場へ。
 何か「?」という感じを覚えたからですね。
 
 
 
 
 
 
 
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 そしてよくみると区の職員や地域の町会役員さん(緑の人たち)に混じって見たことのない背広の人が何人かいます。カメラを回しています。
 思わず私は
「先生ですか?職員さんですか?」
と聞いてしまいました。すると、
「都の職員です」
と答えるのです。都庁の職員がやってるからこんなに大掛かりなのかなぁと思って、石原都知事が余計なことしてないかとさらに突っ込んで聞いてみました。すると…
「警視庁です」
とのこと。わざわざ「都の職員です」だなんて…

そもそも担当課長が現職警察官

 さらによくみると司会をしているのは地域安全担当課長さん。実はこの方、人事交流ということで杉並区に管理職として雇われている現職警察官です。警視庁の生活安全部という部署から来ています。

生活安全条例

 1995年、警察庁は生活安全局という部局を新設しました。
 日本は戦前戦中の痛苦の反省に立って、警察が国民生活にまで口を出すことに規制をかけていました。しかし、いよいよ警察がその取り外しにかかった最初で重要な事業がこの生活安全局の新設と指摘されています。
 この生活安全局は全国に生活安全条例という条例の制定を促しました。これはタバコのポイ捨てやポスター看板の氾濫、そして今回のような落書きなど、いわゆるモラルにかかわる問題を自治体が条例を持って取り締まるというものです。
 専門家は指摘します。
 生活安全条例を通して警察が行政への侵入を行おうとしているので、自治体は手伝ってもらうからといって安易に許すべきではないと…。

少し気をつけて…

 しかも今回のなんて、多分このバスは杉並区が予算を負担しているのではないでしょうか。ま、警察が負担していたらもっと気持ち悪いか…。だいたい落書きなら生活安全というより環境整備の部署がやることですよね?なぜ地域安全担当課長が音頭を取るのか…杉並まで警視庁がたくさん来てパシャパシャ写真を撮って帰るのか…これからいろんな自治体に広げるつもりですかね…
(09.11.3)
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