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永福南小と永福小の統廃合計画が発表!

 先日の文教委員会でとうとう具体的な統廃合計画が発表されました。
 教育委員会はこの間、1年〜6年生まで全学年が単学級となっている5校を廃校対象校とし、5ヵ年で具体的な計画を進めるとしてきました。
 そして今回、人数の著しく減少した永福南小に教育委員会が廃校計画の白羽の矢を立て、そのとばっちりを受ける形で永福小が統合計画を押し付けられることになりました。

永福南小地域の子は永福小地域の子より多い…?

 対象となってきた5校のうち、全ての地域から「学校選択制がなければここまで減っていない」との声があがっています。
 実際、驚くことに永福南小の学区域のほうが入学対象となる子どもの数は永福小のそれより多いのです…
 ところが昨年の入学者数は永福南小でなんと11名。永福小は84名です。異常なアンバランスが生じています。区はこれを切磋琢磨の結果というのです…

減少に拍車がかかる選択制の恐怖

 これは永福南小が劣っているからとかではありません。隣の小学校が改築で奇麗になったとかそんなことでその学校の入学者数は減ったりします。しかも今はクーラーをつけている学校とつけていない学校があるので施設で選ばれることはよくあります。そうして選択制によって少しでも少なくなった学校が、次の年には「あそこは去年子どもが減った」と噂になり、「いずれなくなるような学校に子どもを通わせたくない」と減少に拍車がかかります。そうして際限のないところまで子どもが減るのです。

少人数化で教室は足りなくなる!

 現在全国的に進んでいる少人数学級。東京都もやっと重い腰を上げ始めています。この流れは世界的なもので、欧米ではすでに25人学級が当然で、更なる少人数化が目指されています。
 日本で25人学級が行われる日はそう遠い将来ではなく、10年スパンでは必ず訪れる変化といえるでしょう。そうなれば現在の学校数でも教室が不足することになります。

世界の学校規模の流れは100人前後

 永福南小などいいくつかの学校は、学校選択制がなくても小規模で子どもの教育環境としてふさわしくないという人がいますが、実はそんなことはありません。
 世界の学校規模を見るとだいたい100人から200人の間で、学力世界一といわれたフィンランドでは平均規模は100人でフランスは99人です。日本の、三百数十人という学校規模はむしろ高すぎるのです。
 世界保健機関は「教育機関は小さくなくてはならない。生徒百名を上回らない規模」が好ましいとハッキリ指摘しています。

10年20年先をみれない杉並の教育

 私はこうした観点から質疑を行いました。教育行政は10年先、20年先を見つめなければなりません。
 一年一年じっくりと作らなきゃいけない予算編成では減税自治体構想のようにどうなるかもわからない100年先のことを語るくせに、教育のことになると目先のことしかみれない杉並区の教育行政…山田区長の舵取りの異常さをここでも見る気がします。
 なくなってしまう永福南小の関係者のみなさん、事実上とばっちりを受けて統合の憂き目に会い、大規模校化する永福小の関係者のみなさん。孫の世代の教育のあり方を考えれば絶対にこの統廃合を許してはなりません。ともにがんばりましょう!
3月1日までの区民意見募集が始まっています
(10.1.30)
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