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11.2議会中継!④

区のセクシャルマイノリティ支援策

 セクシャルマイノリティ(以後「セクマイ」)について質問がありました。
 日本共産党区議団は以前にセクマイの方の要望を得て、区役所の手続きにおいて不必要な男女表記を取り除かせたことがありましたが、今回質問したのはすぐろ奈緒議員。ちょっと前まで社民党と会派を共にしていましたが社民党が飛び出して自民党や民主党らと同じ会派を結成してしまったので、奥山議員と二人会派の「みどりの未来」をつくっています。

セクシャルマイノリティとは?

 同性愛であったり両性愛、インターセクシャル(いわゆる半陰陽、両性具有と呼ばれる状態の人たち)、性同一性障がいなども含むトランスジェンダー等を総称して「セクシャルマイノリティ」と表現します。
 “マイノリティ”つまりは“少数者”と表現するわけですが、多数派である異性愛に対して少数派と表現するのは問題と指摘する声もあるようです。が、日本ではセクシャルマイノリティ、セクマイと表現するのが一般化していますね。

セクマイのおかれた深刻な社会的実態

 さて、こうしたセクマイをなぜ支援する必要があるのか。
 実は、セクマイの出現率は2.5%で40人に1人の割合…つまりクラスに一人は、異性愛というくくりに入れない子がいたかもしれないのです。これほど多くいるのにそれに気づかないのはなぜか。多くの場合、自分は変態かもしれない、あるいは異常な身体をしていると悩んで隠しているのが実態なのです。
 そして少なからざる人がその悩みゆえに、うつ病など精神疾患を発症するなど苦しんでいます。須黒議員はそうした実態から質問を進め、実にセクマイの14%が自殺未遂を起こしている実態を告発(ホントか!悲惨すぎる!!)。
 山田前区長が力を入れていた自殺対策ですが、セクマイ対策にも力を入れるべきだと指摘しました。

まずは学校での基本認識の普及

 まずは、学校においてセクマイに対する基本的な認識を普及することが重要と議員は指摘します。一昨年、養護教諭やソーシャルワーカーに対し、セクシュアルマイノリティに関する研修を区が行ったことを評価、続けて専門機関と連携した人権研修や教育相談等に関わる研修等の実施について検討を求めました。

実態から国の動きを含めた良質の質問

 また、国の「子ども・若者ビジョン」や「第3次男女共同参画基本計画」に、性的指向や性同一性障害に関して記述されたことを踏まえ、区でもそれに基づく計画を策定し、明記するべきと迫ります。国の動きまでフォローした上で区の今後の積極的な姿勢を求める良質の質問と感じました。ですので、区の答弁も“今後の区施策の見直しを検討する”といった前向きな印象を受けるものだったと思います。
 私にも複数名ゲイの友人がいますがこのことを知らせると、議会にも理解してくれる人がいるんだねと喜んでいました。区議会はもっとこうした区民の声を取り上げていく場であってもらいたいものです。
(11.2.22)
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