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原田あきら
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文部省データにみる全国の放射能濃度

 昨日から全国の放射能濃度というのをリンクしましたが、やはり風下の茨城で数値が高まっているようです。
http://atmc.jp/
 もちろん、即人体に影響の出る値ではありません。しかし、セシウム137など自然界にない物質が検出されていることから今回の福島原発危機に起因していることは間違いありませんし、セシウム137は身体に入ると極めて有害な放射性物質です。そこに問題があります。
 核実験やかのチェルノブイリ原発事故などによって、地球規模での放射能濃度の変化が引き起こされました。現在はそこに「HUKUSIMA」が名を連ねてしまうかどうかという事態に陥っています。もう東電という一企業で賠償しきれるかどうかという話ではなくなってしまっているのです。

雨や水道の濃度

 このデータは水道、雨の放射能濃度もみる事ができます。
水道→【http://atmc.jp/water/
雨→【http://atmc.jp/ame/
 汚染の度合いが高まった事は明らかです。身体に影響はないという言葉をそのまま受け入れてしまったら、逆に言えば、問題があるところまでは放射能放出は許される事になってしまいます。この状況が終息したとしても必ずこの問題は問われなければならないことです。

電源回復で事態は終息に向かうか?

 正直言って極めて長期化する可能性が高いのではないでしょうか。
 5・6号機が電源回復で冷却停止状態になったのは嬉しいことです。しかし、あれだけ破壊された1〜4号機が冷却機能を回復できるほど配管が正常な状態であると考える方が厳しいのではないでしょうか。“実は配管は無傷でバッチリでした”というなら、それほど嬉しいニュースはないと思います。3号機が現在使用済み核燃料プールに既存のルートで注水できるようになっているというのはすごい!そんな奇跡的情報を期待します。
 しかし、部品を交換するだけで冷却水が放射性物質に触れる事なく循環するシステムをあの状況でつくれるのかといえば厳しいでしょう。現在も冷却水として放水されている水は高濃度に汚染されながらも大気中か、地中に流れていっています。崩壊熱が収まる一年間ほどは高度に汚染された水をそのままどこかへ垂れ流さざるをえない状況が続くのではないでしょうか。とてもじゃありませんが、終息とは呼べません。今は全ての配管が生きていましたという奇跡の情報を待つしかない状態です。

長期化に備えて

 こんなことを言っていると「煽っている」といわれそうな世情です。しかし、原発についてはしっかりと国民全体が認識する必要があると考え、筆(?)をとっています。原発危機の長期化に備えて国民的な行動をいくつかやらねばなりません。
 まず、原発の危機回避の手立てをとる事です。放水はその一つで決死の活動が要されます。その作業においては現場に長時間いられないため、一人当たりどれくらいの被曝量か限度かを決められ、かなり多くの人間を集めてリレーのようにして作業を行います。その人員確保が急務でしょう。また、その途中での不測の事態はおきやすい状況ですから、被災地以外でも国民の心構えが必要です。脅しでなく、この状況を認識する必要があります。風評被害が言われていますが、すでに風評被害の段階を超えています。農業、水産業の人たちへ生産物の賠償、生活保障が当然求められます。

大量生産、大量消費からの脱却

 また、もう一つは原子力が今後も各地で動かなくなる状態をどうするのかという話です。
 たとえば自動販売機を全都で止めたり、そこで売る缶ジュースなど競争による不必要な生産の縮減、車から携帯電話まで不必要なモデルチェンジなど「大量生産、大量消費」の社会から決別する必要があります。
 さて、明日からは都知事選が始まります。私のHPも動かせなくなるようですのでたくさん書いてしまいました(たくさん書くとそれだけ読んでもらえなくなるのですが…)。こんなに大事なときにHPを更新できなくなるのは本当に残念です。
 またお会いしましょう。
(11.3.23)
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