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夢の資源から恐怖の遺産へ

<浜岡原発の全号機停止を首相が要請について

 初めてではないでしょうか。菅首相が頼もしく感じれたのは。しかし…
 今後起きてくる(マスコミが取り上げるであろう)原発停止反対派からの批判や政財界の対応に管首相が持ちこたえられるかというとそこに不安は強くわき起こります。
 さて、もちろん私はこのニュースを歓迎する訳ですが、全ての政治家はこのニュースを受けて自らの政治姿勢を表す必要が出ていますね。もちろん国民は、今日の渋谷デモのように、ストレートに賛否を表明しもらっていいと思うのですが、政治家にはただ単に賛否を明らかにするだけでは足りない情勢ではないかと思うのです。

政治家は賛成反対双方の説明責任を

 原発に賛成という政治家はどうやって安全性を確保するのかについて示さねばなりません。ことは緊急を要しており、決して反対派の説明不足を批判するだけでは責任を果たせません。反対派の政治家はそれではどうやって原発を止めた分の電力を確保するのか説明をしなければなりません。ホレみたことかという姿勢は賛否両論ある原子力問題で国民的コンセンサスをつくりにくくしてしまいます。
 福島の第一原発で、次なる津波に備えて大きな土嚢を積もうなどという馬鹿げた話が本気で起きているような状況は、この国の緊急事態を確認するのに十分です。とにかく国民的コンセンサスをつくり、事態を改善しないと行けない状況であるという認識は賛成派、反対派双方に共通するものではないでしょうか。

私の提案

 「私の提案」といっておきながら、大変手抜きで恐縮ですが、今回は日本共産党中央委員会の見解でものせましょうか。もっと細かいのもあるのですがまずは読みやすいのを紹介します。すいません、これから団会議がはじまるもので(小学生級のいい訳に聞こえますが本当なんです…)。
http://www.jcp.or.jp/tokusyu-11/03-genpatsu/02.html

恐怖の遺産という認識

 これだけの過酷事故を起こしながらも“事故を起こした意外の原発は大丈夫です”みたいな姿勢にどれだけの人々が不安を感じてきたか。政権交代の意味は遅きに失してはいますが少し表面化しました。そんな感想です。
 たったちょっとの資源から膨大なエネルギーを取り出せて、しかもその膨大なエネルギーを安全に管理できる!といってきた夢の資源「原子力」。しかし、政府からの浜岡原発停止要請という事態によって顕在化するのは、夢の資源が見方を変えるととたんに恐怖の遺産と化す現実です。
 日本の四方の海岸につくられてしまった原子力発電所。もうほとんどの国民が知っているように、原発は止めても止まりません。年単位で高温を発し続け、廃炉にするためには数十年の単位で原子炉を調整し、廃棄物については万の単位で管理しなければならないのです。その間にあらたな天変地異が起きたら…。夢の資源が恐怖の遺産に早変わりです。しかし、その認識こそがもっとも日本の原子力行政に足らなかったものなのです。
 私は現在の科学と国力をもってすれば、原子力廃炉に向かう管理は可能だと考えます。しかしそれは、いま立ち止まればの話なのです。民主党や管首相がどうのという思惑はすてて、今回の政府の判断を国民が支えなければなりません。
(11.5.7)
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